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蝶野正洋、日本代表にヒールのススメ 「ブーイングの中、ガッツポーズで良かった」

プロレス界の「黒のカリスマ」が、サッカー日本代表を後押しした。プロレスラーの蝶野正洋が29日、AED救命救急や地域防災の啓発活動を行っているNWHスポーツ救命協会の新事業発表会に出席。防災マニュアルの広報支援、情報拡散の協力などを新たに行うことを発表した。蝶野は、1990年代後半に、黒ずくめのヒール集団nWoジャパンの総帥として活躍。「黒のカリスマ」と呼ばれるようになった人気レスラー。現在は、タレントとしても活動。リング内外で自己プロデュース力を発揮し、高い知名度を誇る。

AED救命啓発の周知を目的に、新しい女性向けブランド「119rescue call+AED」を立ち上げるなど、NWHスポーツ救命協会の新事業を発表した蝶野正洋(右)とドイツ人妻のマルティナさん【写真:平野貴也】
AED救命啓発の周知を目的に、新しい女性向けブランド「119rescue call+AED」を立ち上げるなど、NWHスポーツ救命協会の新事業を発表した蝶野正洋(右)とドイツ人妻のマルティナさん【写真:平野貴也】

「黒のカリスマ」が西野ジャパンにヒールのススメ

 プロレス界の「黒のカリスマ」が、サッカー日本代表を後押しした。プロレスラーの蝶野正洋が29日、AED救命救急や地域防災の啓発活動を行っているNWHスポーツ救命協会の新事業発表会に出席。防災マニュアルの広報支援、情報拡散の協力などを新たに行うことを発表した。蝶野は、1990年代後半に、黒ずくめのヒール集団nWoジャパンの総帥として活躍。「黒のカリスマ」と呼ばれるようになった人気レスラー。現在は、タレントとしても活動。リング内外で自己プロデュース力を発揮し、高い知名度を誇る。

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 前夜は、サッカー日本代表の試合に関心を持っていた。ワールドカップのグループリーグ第3戦、ポーランドに0-1で敗れたが、グループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。試合終了間際、他会場の経過に頼り、負けているにも関わらず攻めなかった日本代表の戦い方に意見が賛否分かれているが、蝶野は「最後の時間、オレは、ちょっと不愉快だった。ただ、(日本も)ああいうことができるようになったんだなと思った。賭けだと思ったけど、ああいう決断をできる、世界のサッカーのレベルに入っているんだと思った。試合が終わった後は、ブーイングの中で、みんな、スポーツマンとしてどこか後ろめたさがあったけど、あそこはガッツポーズで良かった」とヒールレスラーらしいエールを送った。

 学生時代をサッカー少年として過ごした蝶野は、1963年生まれの54歳。文句を言いつつも理解を示したのは、古い時代を知るからだ。「日本がワールドカップに何大会も連続で出ている。夢のような話。結果だとか、誰がどうだというのはあるけど、ガタガタ言うな。ファンだったら応援しろと言いたい。本田圭佑(パチューカ)は、あまり好きじゃなかった。『故郷はアース』とか言い出して、勘違いしているんじゃないかと思ったが、あれは、ユーモア、サービス精神で言っているんだなと分かって来て、面白い。本田と香川(真司=ドルトムント)を応援している」とオールドファンとしてのリスペクトを示した。

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