上田桃子が山下美夢有を称えた様子とは

　女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディスは13日、千葉・グレートアイランドC（6741ヤード、パー72）で最終日が行われた。2打差の2位で出た山下美夢有（加賀電子）が通算12アンダーで逆転優勝を飾り、最年少で年間女王に輝いた。10アンダーの3位で2週連続の逆転負けを喫した36歳の上田桃子（ZOZO）は、同組の山下とハグを交わした画像を公開。自身の年少記録も更新した後輩プロに贈った言葉が「桃子選手のプロ魂に1票」「人として素晴らしい」と話題を集めている。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今　2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
（W-ANS ACADEMYへ）

　悔しさにまみれた中で優勝者を称えた。ウィニングパットを決めた山下は笑顔でガッツポーズ。上田も歩み寄り、同組の岸部桃子らとともにハグを交わした。2週連続で最終日を単独首位で迎えながら優勝には届かず。今季2勝目はならなかった。

　ラウンド後、上田はインスタグラムにハグを交わした画像を公開。「今週も先週に続いて沢山応援していただいたのに、優勝する事が出来ませんでした　今の自分の実力です」と胸中をつづった。コーチやキャディーなどに対する無念の思いを記し、「残り2戦。精一杯戦います。次こそ、成長した姿を」と投稿。そして、「最後にみゆうちゃん」と山下へメッセージを送った。

「今年何回も一緒にラウンドさせてもらってるけど本当に素晴らしい選手だなーといつも思います。この大会の優勝で年間女王にもなり　私の記録も更新と聞きました！　記録だけじゃなく本当に凄く上手い選手なのでこれから更に楽しみですね!!　本当におめでとう　きっと残り2試合も私が頑張ればまたチャレンジ出来ると思うから、挑ませてくれ」

　これまで獲得賞金額で決まっていた年間女王争いは、今季からポイント制の「メルセデス・ランキング」に変更。過去の最年少賞金女王は2007年上田桃子の21歳156日だったが、山下が53日塗り替えた。

　上田のメッセージがファンの心にも響いた様子。コメント欄には「これだけのコメントを届けてくれる桃子選手のプロ魂に1票」「山下美夢有ちゃんも、桃子プロの背中を見て、切磋琢磨して引き上げてもらってると思います！」「現実と向き合って、後輩からも学んで、次に繋げる姿勢が人として素晴らしいと思います」「最年少賞金女王になった15年後に、新たな最年少賞金女王と最終組で優勝争いをしていることが本当に素晴らしい！」（原文まま）と称賛の声が相次いだ。