仏競馬で生まれた神騎乗 「内→外→内」の大胆進路変更Vを海外称賛「巧妙なトリック」
欧州競馬で驚愕の神騎乗が生まれた。フランス・サンクルー競馬場で9日に行われたレースで、英ダービーなど大レース制覇経験がある騎手が途中で大胆なコース取りを見せて見事に1着でゴール。海外メディアは「信じられないような騎乗」「巧妙なトリック」と驚きを持って報じている。
仏サンクルー競馬場で行われた長距離レース
欧州競馬で驚愕の神騎乗が生まれた。フランス・サンクルー競馬場で9日に行われたレースで、英ダービーなど大レース制覇経験がある騎手が途中で大胆なコース取りを見せて見事に1着でゴール。海外メディアは「信じられないような騎乗」「巧妙なトリック」と驚きを持って報じている。
大胆すぎるレース運びだった。9日のサンクルー競馬場の第5レース「デニシーリステッドステークス」(芝3100メートル、9頭立て)でミカエル・バルザローナ騎手が騎乗したドイツ馬ノームフリーゲリンは道中2番手につけた。コーナーに差しかかると、インコースを回る集団から離れて、何と外ラチ沿いに馬を導いた。これについてきたのは1頭だけ。馬場の内側が荒れているのか、7頭の集団が内ラチ沿いからやや離れた馬場の中央を走り、ノームフリーゲリンともう1頭だけが大きく離れた外ラチ沿いを進んだ。
しかし、次のコーナーに差し掛かると、ノームフリーゲリンは一気に内ラチ沿いに進路を変更。集団の前に入り、ハナを切る形となった。そのまま後続に差をつけて最終コーナーを迎えると、今度は後続集団の7頭が一気に馬場の中央から外に進路を変更。それでもノームフリーゲリンは逆に内ラチ沿いピッタリを回り、そのまま2着馬に6馬身差をつける圧勝劇を見せた。
オーストラリアの競馬メディア「パンターズ」は「フランスで勝利に導く信じられないような騎乗 ライバルたちを出し抜く」との見出しでこのレースを報道。「ミカエル・バルザローナ騎手が水曜日、フランスのレースで巧妙なトリックを披露」「バルザローナはサンクルーでの3100メートルのリステッド競争でドイツ産のノームフリーゲリンに騎乗」とバルザローナ騎手の“変幻自在”の騎乗ぶりに触れた。
バルザローナ騎手は19歳で英ダービーを制し、ドバイワールドカップでも優勝経験がある実績の持ち主。2013年には来日し、JRA重賞も制している。
(THE ANSWER編集部)