BC圧勝フライトラインの鞍上が見た景色 1頭しか映らない独走劇に反響「歴史的パフォーマンス」
5日(日本時間6日)に米・キーンランド競馬場で行われた米国競馬の祭典ブリーダーズカップのG1クラシック(ダート2000メートル)は現役世界最強馬フライトライン(牡4、父タピット)が圧勝し、無傷の6連勝を飾った。このレース後に現役引退を発表。英専門メディアは最後の雄姿となったレースの“鞍上カメラ”からの映像を公開。圧倒的な強さを誇った名馬を称えている。
8馬身差以上の圧勝を飾ったBCクラシック
5日(日本時間6日)に米・キーンランド競馬場で行われた米国競馬の祭典ブリーダーズカップのG1クラシック(ダート2000メートル)は現役世界最強馬フライトライン(牡4、父タピット)が圧勝し、無傷の6連勝を飾った。このレース後に現役引退を発表。英専門メディアは最後の雄姿となったレースの“鞍上カメラ”からの映像を公開。圧倒的な強さを誇った名馬を称えている。
圧巻以外の言葉が見つからない内容だった。好スタートのフライトラインはハナを切ったライフイズグッドとともに超ハイペースで先行。4コーナーでは完全に2頭のマッチレースとなったが、王者は楽な手応えで先頭に立つと、あとは独走。2着まで追い上げたオリンピアードに8馬身1/4もの差をつけて悠々とゴール板を駆け抜けた。
英専門メディア「アット・ザ・レーシーズ」公式ツイッターは「順調だ、フライトライン」との文面で鞍上、フラビアン・ピラ騎手に取り付けられたカメラからの映像を公開。4コーナーでライフイズグッドを射程圏に入れるとピラ騎手が一瞬後ろを振り返り、先頭に立つ様子が見て取れる。先頭に立ってからは周囲に馬がいない状況でラチ沿いを疾走。ゴール前、またもピラ騎手が一瞬だけ横を向いて後ろを確認する様子も見られ、最後は馬を撫でるシーンで終わっている。
ダートの世界最強馬の引退、種牡馬入りを報じた「アット・ザ・レーシーズ」は「彼の最短馬身差勝利は6馬身だったベルモントでのメトロポリタン・ハンディキャップで、最長馬身差勝利は19馬身半だったパシフィック・クラシックだった」とこれまでの圧勝劇を称賛した。
さらに、今後の繋養先となるレーンズエンドファームのビル・ファリス氏が「サラブレッド・デイリー・ニュース」に語ったコメントも掲載。「調教師のジョン・サドラーと彼のチームがフライトラインに施した信じられないような仕事に感謝したい。彼の歴史的なパフォーマンスは、馬の力を最大限引き出そうとする彼らの専門性とゆるぎない努力があってこそだ」とフライトラインのスタッフたちを労った。
(THE ANSWER編集部)