大谷翔平がいても低迷のエンゼルス 同じ6月に監督解任→WS進出フィリーズとの差とは
米大リーグでワイルドカードからプレーオフに進出したフィリーズがワールドシリーズまで駒を進め、旋風を巻き起こしている。今季は6月に監督解任がありながら、熱狂の秋を過ごす今、同じ6月に監督解任があったエンゼルスのお膝元、LAメディアは地元球団の課題を指摘している。
エンゼルスも招聘を狙っていたとされるフィリーズ編成トップの存在
米大リーグでワイルドカードからプレーオフに進出したフィリーズがワールドシリーズまで駒を進め、旋風を巻き起こしている。今季は6月に監督解任がありながら、熱狂の秋を過ごす今、同じ6月に監督解任があったエンゼルスのお膝元、LAメディアは地元球団の課題を指摘している。
同じ6月に監督解任が起きたエンゼルスとフィリーズはどこで差がついたのか。米カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「ワールドシリーズに戻ってきたデーブ・ドンブロウスキーが、エンゼルスのありえたかもしれない姿を見せている」とし、フィリーズのドンブロウスキー編成部長の手腕にスポットライトを当てながら分析している。
記事によると、2020年12月に就任し、編成トップとして4球団目のワールドシリーズとなったドンブロウスキー氏については、同じ時期にエンゼルスのアート・モレノオーナーも招聘を狙っていたという根強い噂が球界にある。そんな関係性にある両球団だが、今年6月にフィリーズはジラルディ監督、エンゼルスはマドン監督を成績不振により解任。ともにレギュラーシーズンは地区3位で終えたが、ワイルドカードで生き残ったフィリーズは今、ワールドシリーズの舞台にいる。
記事の筆者は「私が言いたいのは、フィリーズにはベテランの編成リーダーを信用するオーナーがいて、どの選手がチームを勝者にしてくれるかという進言を聞き、彼らを獲得するために自由にぜいたく税を払ってくれるということだ」と指摘。フィリーズは編成トップと球団オーナーの関係が良好であるとしながら、球団編成にまで口を出すとされるエンゼルスのモレノオーナーを暗に批判した。
その上で、球団を売却する方針のエンゼルスについて「これはモレノからエンゼルスを買収する人が忘れてはならない教訓だ。可能な限り最高の人物を雇い、彼らに必要とするリソースを与え、邪魔はしないこと」と警鐘を鳴らした。