ア・リーグ優勝決定シリーズで不発も敵投手擁護「喜びを与えてくれたのに」

　米大リーグのワールドシリーズは28日（日本時間29日）、ヒューストンでアストロズ―フィリーズの第1戦が行われる。ア・リーグ優勝決定シリーズで4連勝したアストロズの投手は、同シリーズ不発に終わったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手に浴びせられたニューヨークの大ブーイングに驚き。「あれだけの喜びを与えてくれたのに」と記録的シーズンを過ごした強打者を擁護した。

　米ニューヨーク州地元局「スポーツネット・ニューヨーク」は「クローザーのライアン・プレスリー：アストロズのブルペンはア・リーグ優勝決定シリーズでアーロン・ジャッジに対してブーイングしたヤンキースファンに『非常に驚いた』」との見出しで記事を掲載。27日（同28日）に行われたワールドシリーズ開幕前日記者会見したアストロズのプレスリー投手のコメントを、このように紹介した。

「理解できないよ。特に今年、あれだけの喜びをファンに与えてくれた男に対して、なぜブーイングするんだ。彼がブーイングを浴びているのを聞いて非常に驚いたよ」

　ジャッジは同シリーズで16打数1安打と不発に終わり、チームを2009年以来のワールドシリーズ進出には導けず。レギュラーシーズンではア・リーグ新記録の62本塁打を記録し、多くのファンを楽しませたものの、ニューヨークの観客の手厳しさに、敵選手さえジャッジに同情していたようだ。