敵地サンズ戦でとったまさかの行動

　米プロバスケットボール（NBA）の昨季王者ウォリアーズは25日（日本時間26日）に行われた敵地サンズ戦で105-134で敗れた。昨季ファイナルMVPのステフィン・カリーは試合中、実況が「今季、フリースロー（FT）を一度も外していない」と言った瞬間に失敗してしまう出来事が。米スポーツメディアが動画を公開。その際のカリーの茶目っ気たっぷりの振る舞いが反響を呼んでいる。

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　50-54とリードを許して迎えた第2クォーター（Q）の残り4分5秒、FTのチャンスを得たカリーはリラックスした様子でFTラインに立った。その際、米放送局「TNT」で実況をしていたケビン・ハーラン氏が「彼は今季FTを失敗していません」と紹介。しかし、直後に放たれたカリーのシュートはリングに嫌われて失敗となると、解説のキャンディス・パーカー氏は「あなたのせいよ、ケビン！」とピシャリ。ハーラン氏も「本当に申し訳ありません」と平謝りだった。

　マウスピースをくわえながら苦笑いを浮かべたカリー。するとアリーナの一部を指差し、さらにニヤリと笑った。指を差した先は実況席。この行動に気が付いた解説のレジー・ミラー氏は「ステフを見て！　ステフを見て！」と驚き「一体カリーはどうして気が付けたんでしょうか。我々が話しているのが分かっていたようです」と話すと、実況席は爆笑に包まれた。ハーラン氏も「申し訳ないですよ（笑）」と言うしかなかった。

　米スポーツメディア「ブリ―チャーリポート」の公式ツイッターは「『カリーは今季失敗していない』　ステフは彼のFTに悪運をもたらしたアナウンサーのケビン・ハーランを指さした」との文面で動画を公開。米ファンからは「面白いね」「これはクレイジーだ」「ステフは本当に好感が持てる」「カリーの察知能力凄いな（笑）」「爆笑だ」「ケビン・ハーラン最高だ」といった反響が寄せられた。

　米誌「スポーツ・イラストレイテッド」も「ステフ・カリーがFTで悪運をもたらしたケヴィン・ハーランを面白おかしく非難する」との見出しで報道。「水曜日のサンズ戦、第2クオーターでステフ・カリーがFTラインに立った時、彼は今季22本中22本成功させていた」とデータを紹介した上で「彼がFTを放つとき、TNTで試合を実況するケビン・ハーランが、カリーが今季FTを失敗していないことを紹介。ボールはリムに弾かれて失敗に終わった」とリポートした。

　このFTを外したカリーはこの試合、21得点にとどまり、チームは今季2敗目を喫した。