アルトゥーベのもとへ米ファンが接近

　米大リーグのリーグ優勝決定シリーズは20日（日本時間21日）、アストロズが3-2でヤンキースを破り、対戦成績を2勝0敗とした。この試合では珍事も。二塁を守るホセ・アルトゥーベ内野手の下へ、乱入した米ファンがハグをして自撮りを要求。それでもアルトゥーベは「安全だと思った」とコメントしている。

　ヤンキース戦の9回が始まる前、アルトゥーベのもとへ乱入したファンが駆け寄った。アストロズのユニホームをまとった男性ファンは、跪いてハグを求める。これにアルトゥーベが応じていた。遅れて警備員が数人駆け付けるが、男性ファンはなかなか離れない。フィールド上に押さえつけられた男性の周りに、最終的には6人の警備員が集まっていた。

　実際の映像を米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリスト、ベン・バーランダー氏が自身のツイッターに公開。「フィールドに乱入したファンが、ホセ・アルトゥーベとの自撮りを試みた」と文面で伝えた。また米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は「ファンがフィールドに乱入し、ホセ・アルトゥーベにハグをした。正直言って警備員たちの追走はお粗末なものだった。ファンはアルトゥーベにかなり顔を近づけた」と、警備の緩さを指摘していた。

　米ファンからは「台無しにしないでくれ」「警備員はもっと頑張るべきだった。アルトゥーベは大人の対応をした」などとコメントが書き込まれたが、米スポーツ専門局「ESPN」のジュン・リー記者はツイッターで、アルトゥーベが「アストロズのユニを着ていたので安全だと思った」とコメントしたことを伝えた。