13日から米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップ

　米男子ゴルフツアー・ZOZOチャンピオンシップが13日、アコーディア習志野CC（7079ヤード、パー70）で開幕する。前日12日にはプロアマ戦が行われ、ツアー通算17勝（海外1勝を含む）の上田桃子（ZOZO）が出場。同組のティレル・ハットン（英国）が、事前のリサーチで「キレキャラ」と知り、緊張しつつも楽しくラウンドしたことを明かした。14日開幕の富士通レディースは欠場し、ZOZOチャンピオンシップの初日と最終日を観戦予定としている。

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　プロアマを終えた上田はニコニコだった。ZOZO所属のプロとして、「このプロアマをずっと前から楽しみにしていました」と語り、それにまつわるエピソードも明かした。

「一緒に回るティレル・ハットンという選手をグーグル検索で調べてみたら、『キレキャラ』『変人』と出たんですよ。『え～っ、ずっと楽しみにしてきたのに……』と思いながら回っていたら、ビックリでした。めっちゃ、いい人で、ずっとしゃべってくれました」

　米男子ツアーの会場を考慮し、上田はウェアも黒にして「目立たないように、アマチュアを装って」いたというが、スタート前、関係者がハットンに「女子プロゴルファーのモモコ・ウエダ」と紹介したことで奮起。しばらくすると、ハットンの方から「ツアーで何勝しているんだい」と話しかけてきたという。

　安心した上田は、「（国内）メジャーでは勝てていないんですよ」と相談したところ、「長くやっていると難しいけど、シンプルが一番いい。距離を計算したターゲットを決めたらそこに打つだけさ」。プレーについても「いいじゃないか。そのままやればいいよ」と返されたという。

「私としてはPGAの選手にヒントとなるアドバイスをもらって帰るつもりでしたが……。まあ、楽しかったから良かったです」

　もっとも、上田はハットンが“キレた瞬間”も見逃さなかった。

「『バンカーに砂を入れ過ぎだ』と怒っていましたし、ちょいちょい、（自分のプレーに怒って）Fの言葉を口にしていました（笑）。でも、お茶目でヤンチャな感じの人。プロアマでもすごく一球に集中していて、切り替え方もうまいし、こういう集中力の使い分けもあるんだなと思って、勉強になりました」

　技術的には、丁寧なテークバックで体の正面でボールを捉えるショットが印象的だったという。普段から米男子ツアー選手の動画を見ている上田は、今大会を観戦予定でいる。

「木曜日と日曜日、コーチと見に来るつもりです。個性のある選手が多いので、ザンダー（・シャウフェレ）の力感がない感じとか、（松山）英樹のウェッジショットとか（リッキー・）ファウラーのパターとかを見たいですね。練習場から張りついて見たいと思います」

　なお、初日と第2日は松山、シャウフェレ、ハットンが同組で、初日は1番パー4から午前9時34分にスタートする。ロープ外では、熱心にプレーを見る上田の姿がありそうだ。