女子ゴルフ河本結は暫定5位発進 ギャラリーの言葉に奮起「添えられた姉ではなく…」
女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディスホンダが7日、静岡・東名CC(6570ヤード、パー72)で開幕した。しかし、初日は降雨で午後0時2分から中断、そのまま悪天候によるコースコンディション不良のため順延となり、出場107人(1人棄権)がホールアウトできなかった。11ホールを終えて河本結(リコー)は2バーディー、1ボギーの1アンダーで暫定5位。ギャラリーから「河本力の姉」と呼ばれてショックを受けていたことを明かした。
スタンレーレディスホンダ初日はサスペンデッド
女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディスホンダが7日、静岡・東名CC(6570ヤード、パー72)で開幕した。しかし、初日は降雨で午後0時2分から中断、そのまま悪天候によるコースコンディション不良のため順延となり、出場107人(1人棄権)がホールアウトできなかった。11ホールを終えて河本結(リコー)は2バーディー、1ボギーの1アンダーで暫定5位。先週、ギャラリーから「河本力の姉」と呼ばれてショックを受けていたことを明かした。
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河本にとって11ホール目の2番パー4。グリーンは水が浮いた状態になり、ファーストパットは大きくショートしてしまった。そして、3パット。「もう、続けるのは難しい」と思っていたところ、中断を知らせるホーンが鳴った。
「良かったです。もう、競技委員を呼ぼうと思っていたところなので」
その後、順延が決定。河本は自分の置かれた状況、中でも前週の男子ツアー・バンテリン東海クラシックで弟の河本力が今季2勝目を飾ったことも踏まえ、心境を語った。
「弟が成長した姿を見て、プレーヤーとしてリスペクトする部分もあるなと思えてうれしかったです。ただ、刺激というより、先週(ギャラリーから)初めて『河本力のお姉ちゃん』と呼ばれたので、やばいなと思いました」
今年3月に大学を卒業した力は、これまで「河本結の弟」として見られてきたが、早くもツアー1勝の姉の実績を上回り、今季の賞金王争いを演じている。一方の河本はメルセデス・ランキング(MR)68位と低迷。今季の残り試合が少なくなった中で危機感を募らせている。
「(焦りとは)弟の方が注目をがーっと浴びてるので、弟のほうが強くなってそのサブみたいにならないように気を付けないといけないなって。私も最低限シードを獲得して、弟に添えられた姉じゃなくて、一選手としてやっぱりシードは獲りたいなっていう気持ちは燃え上がりました」
現実に来季シード権獲得に向けてMR50位以内に入るには、今季1度しかないトップ10入りを重ねる必要がある。そこに向けては、前々週からショットの調子が上向いていることも明かした。
「基本の基本に戻って、テークバック、トップ、体の使い方を見直して、状態が良くなってきました。今、余裕ないですが、優勝できるイメージも持てるようになってきました」
その上で、「目の前の一打を大事にしたい。明日からは天候が回復して伸ばし合いになると思いますので、たくさんバーディーチャンスにつけたいです」と言った。
前途洋々の弟については、米男子ツアーへの進出も期待される。河本は2020年から米女子ツアーを主戦場にするも、21年シーズン途中に「生活環境になじむことが難しい」と同ツアーを撤退。その経験も踏まえ、「すぐに行くのではなく、自分で道筋を立てないといけないと思います。時間を使って、戦える準備をしないといけないと思います」などと語った。
暫定首位は12ホールを消化し、4アンダーの工藤遥加(フリー)。2位に2アンダーで吉田優利、横峯さくら(ともにエプソン)、上田桃子(ZOZO)がつけている。大会側の発表によると、第2日は初日の組み合わせを変更せずに競技を継続する。
(THE ANSWER編集部)