“バリア機能”を下げずに世界と闘え― 柔道男子代表がコンディショニング勉強会
全日本柔道連盟が20日に東京・文京区の講道館で全日本柔道男子代表を対象にコンディショニング勉強会を開催した。8月のアジア競技大会(ジャカルタ)、9月の世界選手権(バクー)に出場する面々が参加。井上康生監督も聴講する中、開催国のインドネシア、アゼルバイジャンの気候や食環境の留意点をはじめ、試合当日に向けてのコンディショニングについて講義が行われた。
井上康生監督も参加、JISS清水和弘氏「“免疫力”を下げないことがカギ」
全日本柔道連盟が20日に東京・文京区の講道館で全日本柔道男子代表を対象にコンディショニング勉強会を開催した。8月のアジア競技大会(ジャカルタ)、9月の世界選手権(バクー)に出場する面々が参加。井上康生監督も聴講する中、開催国のインドネシア、アゼルバイジャンの気候や食環境の留意点をはじめ、試合当日に向けてのコンディショニングについて講義が行われた。
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「試合でベストパフォーマンスを発揮するためには体のバリア機能である“免疫力”を下げないことがカギ」と語ったのはこの日、講義を行った国立スポーツ科学センター(JISS)スポーツ科学部・博士の清水和弘氏。「過去のアジア競技大会、オリンピック出場者の報告をみても、大会中に風邪や胃腸炎にかかるアスリートは非常に多い。結果、代表選抜を辞退する、試合に欠場するといったことが起こっている」と警鐘を鳴らした。
また、国際大会や階級制の柔道ならではのリスクについても指摘。「なかには試合に向けて減量が必要な選手もいるが、脱水を伴う減量はコンディションを崩しやすい。また海外への長距離移動も体にとってはストレス。実際、フライトの前後を比較すると、フライト後は免疫力が低下する。試合に向けて、十分に体調管理を心掛けてほしい」と清水氏は語った。
勉強会では、「細菌、ウィルスなどの病原菌の侵入をブロックする、体のバリア機能を高めることが重要」とマッサージや鍼灸といった物理療法、免疫・感染症予防に役立つ乳酸菌B240など栄養補給による対策を提案。「日々、B240などの乳酸菌摂取することによっても免疫力は高められる。事前の対策によって、万全な状態で試合に臨めるだろう」と話した。
アジア競技大会には、2016年リオデジャネイロ五輪金メダリストの大野将平(26、旭化成)、同じくベイカー茉秋(23、日本中央競馬会)、バクー世界選手権ではリオデジャネイロ五輪銀メダリストの原沢久喜(25、フリー)、兄弟出場を決めた阿部一二三(20、日体大)、詩(17、夙川学園高)、小川雄勢(21、明大)らが出場する。
(THE ANSWER編集部)