張本智和、格下153位に逆転勝ちも反省「少し硬さある」 中国語で現地メディアにも応対
世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が30日、中国・成都で開幕し、男子グループリーグ初戦に臨んだ世界ランク3位の日本は、同31位のイランに3-0で白星発進した。チーム最年少19歳のエース・張本智和(IMG)は格下相手に逆転勝ちで貢献したが、試合後は反省を口にした。12年ぶりにメダルなしに終わった前回2018年大会のリベンジを狙う大会。次戦は10月2日に同20位のルーマニアと対戦する。
世界卓球団体戦が開幕
世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が30日、中国・成都で開幕し、男子グループリーグ初戦に臨んだ世界ランク3位の日本は、同31位のイランに3-0で白星発進した。チーム最年少19歳のエース・張本智和(IMG)は格下相手に逆転勝ちで貢献したが、試合後は反省を口にした。12年ぶりにメダルなしに終わった前回2018年大会のリベンジを狙う大会。次戦は10月2日に同20位のルーマニアと対戦する。
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第1試合、全日本王者の21歳・戸上隼輔が先陣を切った。ノシャド・アラミヤンを相手に第1ゲームを11-8で先取すると、第2ゲームでも攻撃の手を緩めず11-5と連取。第3ゲームは序盤リードされる展開も最後は逆転し、初の団体戦出場で日本に先勝をもたらした。
第2試合には張本が登場。ノシャドの弟ニマ・アラミヤンと対戦した。世界ランク4位の張本だが、同153位の相手のYGサーブに苦戦。第1ゲームは8-11で落とした。第2ゲームも接戦となったが、12-10と意地で取り返した。これで勢いづいた張本は雄叫びを上げながら気迫のプレー。続く第3ゲームを11-4、第4ゲームを11-8と逆転し、3-1で勝利した。
第3試合は最年長の25歳・及川瑞基がホダエイと対戦。ともに2ゲームずつを取って迎えた勝負の第5ゲームを制し、昨季のTリーグ年間最優秀選手がこの試合をものにした。出場した3人の平均年齢は21.7歳。新生ニッポン男子がストレート勝ちを果たした。
取材エリアでは注目国とあって、海外メディアの取材も受けた日本代表。張本は「どの大会でも初戦は少し硬さもあるし、それに加えて相手の思い切りのいいプレーも何本かあった。1ゲーム目を取られたのはしょうがないけど、2ゲーム目は途中でもまだリードされている状態になった。そこは反省」と振り返り、こう続けた。
「こういう試合をしていると危ないので、次は1ゲーム目を取れるように出だしですね。出だしを取れれば逆に自分たちのペースになると思うので、そこが課題だと思います。サービスの種類やコースは少しよくなかったので、そこを監督と話し合って修正して、それが2ゲーム目後半から効いてきた。3ゲーム目以降はそれを継続してできたので、試合の中で切り替えができたのはよかったです」
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4年ぶりの開催となる世界最強国決定戦。前回18年大会は張本の敗戦もあり、6大会連続メダル獲得はならなかった。長年代表を引っ張ってきた水谷隼が引退し、東京五輪男子団体銅メダルメンバーの丹羽孝希がインフルエンザで直前に出場辞退。代表は各国5人だが、張本以外初出場の日本は4人での戦いを強いられている。
張本は2日のルーマニア戦へ「戸上選手は凄く良い試合をして、僕と及川選手はちょっと課題があると思うので、そこをしっかり修正して、みんな1ゲーム目からいいプレーができるようにチーム全体で頑張っていきたいと思います」と意気込み。中国記者からの取材にも流暢な中国語で答えていた。
男子32、女子28の国と地域がエントリー。30日からグループリーグ(男子7組、女子6組)が行われ、上位16チームが10月5日からの決勝トーナメントに進出する。対戦国とシングルス5試合(3勝先取)で勝敗を争い、各対戦3人が出場。3ゲーム先取で行われ、第1、2試合に出場した2選手はたすき掛けで第4、5試合にも出場する。
【日本男子のグループリーグ】()内は世界ランク
日本(3位)
香港(12位)
ルーマニア(20位)
イラン(31位)
ハンガリー(39位)
▽日本代表メンバー
張本智和(IMG)
戸上隼輔(明大)
及川瑞基(木下グループ)
横谷晟(愛知工業大)
(THE ANSWER編集部)