大谷翔平トレード論に疑問 元MLB球団GMが二刀流特有の問題指摘「相応しい見返りが…」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手の移籍報道は8月のトレード期限ギリギリまで米国で話題に。結局、残留することになったが、このオフも去就は注目されている。2014年までロッキーズのGMを15年間務め、現在は同局アナリストのダン・オダウド氏は「相応しい見返りが存在するのか」とトレードの価値に懐疑的な意見を示した。
元ロッキーズGMダン・オダウド氏が指摘した二刀流ならではの問題「納得できますか?」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手の移籍報道は8月のトレード期限ギリギリまで米国で話題に。結局、残留することになったが、このオフも去就は注目されている。2014年までロッキーズのGMを15年間務め、現在は同局アナリストのダン・オダウド氏は「相応しい見返りが存在するのか」とトレードの価値に懐疑的な意見を示した。
米MLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBセントラル」に出演したオダウド氏。大谷のトレードについて聞かれると「私にとっての疑問点は、トレードするべきかどうかではなく、相応しい見返りが存在するのかどうかだ」と指摘。「ソトのトレードをオオタニに当てはめてみよう。あなたはこれで納得できますか? エースと毎日インパクトを与えられる打線の主軸を同時に失うんだ」と説明した。
8月にナショナルズの23歳のフアン・ソト外野手はジョシュ・ベル内野手とともにパドレスへトレード。その見返りは、当時13本塁打を放っていたルーク・ボイト内野手、CJ・エイブラムス内野手、マッケンジー・ゴア投手に、若手有望株のロバート・ハッセル3世外野手、ジェームズ・ウッド外野手、ハーリン・スサナ投手という2対6の大型トレードとなった。オダウド氏は「個人的には満足から程遠い」と話し、このように持論を展開した。
「エンゼルスは彼を残留させられない事実に直面しなければいけない。そこから、GMとしては常に相応しい見返りが欲しいものだ。このケースでは、相応しい見返りは得られない。真の価値はね。彼はユニコーンなのだから。この選手をトレードし、その後どのようにチームのを構築し、基礎を固めるのか。メジャーの選手が欲しいのか、将来有望とされる若手選手が欲しいのか。(大谷の移籍報道は)大きな話題となるだろうね」
トレード期間中にはメッツ、ヤンキース、ドジャースなどが移籍候補と報道され、パドレスのA.J.プレラーGMは米紙「ニューヨーク・ポスト」に対し、獲得に乗り出していた事実を認めていた。二刀流ならではの問題に元GMのオダウド氏も頭を悩ませていたようだ。
(THE ANSWER編集部)