16日から住友生命Vitalityレディス東海クラシック

　女子ゴルフの国内ツアー・住友生命Vitalityレディス東海クラシックが16日、愛知・新南愛知CC美浜C（6502ヤード、パー72）で開幕する。練習日の14日には初日（16日）の組み合わせが発表。日本人として37年ぶりに全米女子アマチュア選手権を制した17歳・馬場咲希（代々木高2年）は、原英莉花（NIPPON EXPRESSホールディングス）、岩井千怜（Honda）と同組で（午前7時50分スタート）ラウンドすることになった。岩井千は馬場とジュニア時代から面識があるが、プレーを間近で見るのは初めて。「うれしいです。どういうゴルフをするのか見るのが楽しみです」と声を弾ませた。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今　2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
（W-ANS ACADEMYへ）

　組み合わせ発表から30分後。岩井千が笑顔で「うれしい」を繰り返した。

「まず、原さんと一緒に回れることがうれしいですし、馬場さんと回れることもうれしいです。そういう組に入れてうれしいです」

　馬場は3歳下だが、中学、高校時代に「チームKGA（関東ゴルフ連盟）ジュニア」のチームメートで、面識はあるという。印象は「背が高くして、スラッとしている」。だが、プレーを見た記憶はないようで、「どれだけ飛ばして、どういうゴルフをするのかを見るのが楽しみです。年下ですけど、同じ年の感覚で見たいです」と期待に胸を膨らませた。

　くしくも2人は8月14日に優勝を飾っている。岩井千がNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでツアー初優勝を果たし、馬場が全米女子アマチュア選手権を制している。時差の関係で馬場の優勝が、日本時間15日に大きなニュースになり、岩井千はCATレディースに向けて行われた18日の会見では、「馬場さんの優勝で私の優勝が薄れた感じです」と苦笑いした。それでも、CATレディースで史上3人目の初Vからの連続優勝を最年少で飾り、馬場に負けない話題を提供した。

　しかし、その翌週のニトリレディスからは3週連続予選落ち。原因については、「100ヤード以内のショットが自分の感覚と飛び方がずれています」などと明かした。だが、馬場と同様に岩井千も「人から見られているとうれしくなるタイプ」と公言しており、このペアリングを前向きにとらえている。飛ばし屋の原、馬場への対抗意識はなく、「自分のゴルフを徹底したいです。楽しく笑顔でプレーしたいです」。自分は自分らしく18ホールを回り、観客の視線、声援も力にしていく。