大谷翔平を“一刀流”で見た凄さ 打者はスタントン、投手はシャーザーの成績と比肩
今季も二刀流で大活躍を続けている米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手。過去に例を見ない活躍とあり、適正な評価が難しいと言われる中、米識者は大谷と同等の成績を誇る現役の名投手と強打者を並べ、話題になっている。
通算打撃成績と通算投球成績それぞれで酷似する2人の大物選手
今季も二刀流で大活躍を続けている米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手。過去に例を見ない活躍とあり、適正な評価が難しいと言われる中、米識者は大谷と同等の成績を誇る現役の名投手と強打者を並べ、話題になっている。
今回、大谷に関するデータを比較したのは、過去にアストロズの研究開発部門に所属し、野球の統計に関する書籍「ヒドゥン・ボール・トリック」の共同著者であるジェレミー・フランク氏。自身のツイッターで大谷とよく似たMLB通算成績を挙げている選手を投打1名ずつ挙げた。
打者として挙げたのはヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手。打球速度190キロ前後の本塁打を放つ怪力選手として知られ、過去に2度の本塁打王を獲得。今季は26本塁打をマークしている。投手として比較したのがメッツのマックス・シャーザー投手。サイ・ヤング賞3回の右腕で、38歳になった今季もここまで9勝を挙げている。
まずフランク氏はこの2人と大谷の通算成績を比較した。
○通算打撃成績
大谷:打率.265、出塁率.354、長打率.538 140OPS+
スタントン:打率.265、出塁率.355、長打率.538 141OPS+
○通算投球成績
大谷:防御率3.10、奪三振率11.4、K-BB% 22.7%
シャーザー:防御率3.11、奪三振率10.7、K-BB% 23.0%
※K-BB%…奪三振と与四球の比率