落馬事故死の日本人騎手に捧げる勝利 レース後の仕草に競馬ファン涙「この動きだけで…」
ニュージーランド競馬での落馬事故によって28歳で逝去した柳田泰己騎手。突然の悲報に競馬ファンのみならず、各方面に悲しみの声が広がったが、同僚の日本人騎手がとったレース後に見せた追悼ポーズが海外で反響を呼んでいる。
NZ競馬での落馬事故で逝去した柳田泰己騎手
ニュージーランド競馬での落馬事故によって28歳で逝去した柳田泰己騎手。突然の悲報に競馬ファンのみならず、各方面に悲しみの声が広がったが、同僚の日本人騎手がとったレース後に見せた追悼ポーズが海外で反響を呼んでいる。
ニュージーランドのリカルトンパーク競馬場で行われた芝のレース。最後の直線で先頭に立ったのは同じくニュージーランド競馬で活躍する日本人ジョッキー、浅野一哉騎手騎乗のフックスだった。後続の猛追をしのぎ切ってゴールラインに飛び込むと、鞭を持った右手で天を指差した。
このレースについて、豪競馬専門メディア「レーシング.com」は「アサノが勝利しヤナギダを追悼」との見出しで「土曜日、リカルトンのフィニッシュラインを切った後、タイキ・ヤナギダを追悼するためにコッツィ・アサノ騎手が上空へ敬意を示した」とリポートした。その中で、「今週初めに亡くなったヤナギダとその家族への敬意の印として、彼の友人のパンツを着たアサノは、リカルトン・グランドナショナル・カーニバルの初日の勝者フックスを勝利へ導いた」といったエピソードも紹介している。
ニュージーランドのオンラインのスポーツベッティングサイト「TBA」の競馬専門ツイッター「これはタイキのために」との文言をつけて同レースの動画を公開。海外ファンからは「素晴らしい追悼だ」といった称賛の声が上がった。日本人ファンからも「この右手の動きだけで泣ける」「こんなん泣けるやん…」「柳田泰己騎手へ捧げる勝利!」「天国の柳田騎手へ」といったメッセージが寄せられている。
柳田騎手は3日にケンブリッジ競馬場で行われたレースで落馬し、救急搬送。昏睡状態が続いていたが、9日にハミルトンの病院で死去した。28歳だった。
(THE ANSWER編集部)