錦織撃破、名手の復活に大きな注目「フェデラーのおとぎ話が幕を開ける」
錦織にも敬意「最高の試合だった」、「僕のキャリアにとって大きな瞬間」
また、同紙は錦織との一戦についても触れており、「観客がこのスイス人を応援する中、日本人プレイヤーが圧倒していた」、「皮肉なことに、身体的に追い込まれたのはニシコリだった」と、負傷明けで8歳年上のフェデラーが徐々に試合を支配していった様子を伝えている。
一方、ATPツアー公式サイトでも順調な復帰を果たす35歳を特集。錦織戦の勝利が世界トップ10相手の通算200勝となり、テニス界史上初の金字塔となったことを伝えた。
フェデラーは記事の中で錦織を「彼は全力でプレーしていた。最高の試合だったと思う。その一部分になれたことを嬉しく思うよ。彼は粘り強さを見せた。ビックポイントでもいいプレーを見せていた」と称賛し、「自分自身には落ち着くように言い聞かせていた。このためにオフの間、練習していたんだ、と。僕のキャリアにとって大きな瞬間だよ」と振り返っている。
また、開始直後圧倒された第1セットについて、「彼が序盤にここまでいいプレーするとは予想しなかった。しばらくの間、この試合で後手に回ることになった。でも、有利になるように奮闘できた。試合にうまく集中して、自分にとっていいセットを展開できるようになった。問題は最後の最後までケイに付いていけるか。それができたので、スーパーハッピーだ」と話したという。
記事では、フェデラーが全豪オープンで準々決勝進出を果たしたのは14年間で13度目だったことも紹介している。
優勝候補と目された選手たちが続々と敗戦する中、再び輝きを放ち始めている35歳。2012年のウィンブルドン以来となるグランドスラム制覇まで残り3勝。世界ランク17位から復活を遂げつつある名手に大きな注目が集まっている。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer