トップ10相手に33戦で1勝も…30歳の苦労人がジョコビッチ撃破の大金星
男子テニスで世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、全豪オープンの男子シングルス2回戦で同117位のデニス・イストミン(ウズベキスタン)にフルセットの死闘の末に敗れる大波乱があった。全豪オープン6度優勝のディフェンディングチャンピオンを下した30歳の苦労人は、人生最大の勝利と喜びを爆発させている。
昨年トップ100陥落のイストミンが大番狂わせ、過去に事故で80針縫う大怪我も
男子テニスで世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、全豪オープンの男子シングルス2回戦で同117位のデニス・イストミン(ウズベキスタン)にフルセットの死闘の末に敗れる大波乱があった。全豪オープン6度優勝のディフェンディングチャンピオンを下した30歳の苦労人は、人生最大の勝利と喜びを爆発させている。
「僕にとっては(キャリアで)最大の勝利だ。すごく大きな意味を持つよ。こういった選手たちとも戦えるし、同じレベルだと感じることができた」
英公共放送「BBC」電子版によると、イストミンは試合後にこう語ったという。
記事では、イストミンの経歴を紹介。14歳の時には自動車事故で足を骨折し、80針縫う重傷を負った。3か月間歩くことができず、ラケットを2年間握れなかった経験を持つという。コーチは母親のクラウディヤさんが務めるが、2016年にトップ100から陥落。全豪オープンにはワイルドカード枠で出場していたことにも言及している。
崖っぷちの状況で大金星をつかんだイストミンは記事の中で、「第3セットから足が痙攣していた。どうやって抑えたのかわからない。でも、すごくいいプレーができた。自分でも驚いているよ」と話しており、衝撃の1勝に信じられないといった様子だった。
世界ランクトップ10相手に、これまで33戦でわずか1勝しか挙げたことがなかったというイストミン。優勝候補の一角を撃破し、今大会のダークホースとなるのだろうか。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer