世界5位錦織圭がマレーやジョコビッチを凌ぐものは? 著名分析家が指摘
さらに注目すべき点は…「この数字はマレー、ジョコビッチをも凌駕」
さらに注目すべきはチャンスでの勝負強さで、自身のブレークポイント時のセカンドサーブリターンポイント獲得率は58.1%に上昇する。この勝負強さは危機に瀕した時にも発揮され、相手のブレークポイント時における錦織のセカンドサーブポイント獲得率は、通常の55.3%から58.1%へとアップ。「この数字は、世界ランク1位アンディ・マレーの55.4%や、同2位ノバク・ジョコビッチの56.4%をも凌駕する」と、オシャネッシーは強調する。
その錦織が、2017年にさらなるジャンプアップを果たすために改善すべき点は何か。データ分析のエキスパートは「ブレークポイント時のダブルフォルトを減らすこと」を挙げている。昨シーズンの錦織は、ブレークポイント時に16本のダブルフォルトを犯している。これは2015年の7本と比べても倍増以上の数字だ。
なお記事は「セカンドサーブは、自分が打つ時もリターンにおいても、多くの選手が思っている以上に大きな意味合いを持ってくる。“錦織方式”を取り入れることは、あらゆるレベルでプレーする選手たちにとって効果的だ」の提言で結ばれている。今季のテニス界で“錦織方式”を採用する選手が増えるかもしれない。
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内田 暁●文 text by Akatsuki Uchida
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images