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日本から復興目指すトンガへ ラグビーチャリティーマッチ直前、国歌合唱で届ける絆

今年1月に大規模な海底火山と津波に見舞われたトンガ王国。日本ラグビー界にはこれまで同国から多数の留学生や選手が加わり、2019年のW杯日本代表メンバーを見ても、中島イシレリ、ヴァルアサエリ愛、アマナキ・レレイ・マフィ、ヘル・ウヴェらトンガにルーツを持つ選手が桜のジャージで戦った。日本ラグビー界の成長をともに支えてくれたトンガは、言ってみれば“親友”のような存在だ。

復興を目指すトンガへ、選手とファンが一緒にトンガ国歌を歌唱(写真はYouTubeチャンネル「Scrum Unison」より)
復興を目指すトンガへ、選手とファンが一緒にトンガ国歌を歌唱(写真はYouTubeチャンネル「Scrum Unison」より)

国歌合唱でおもてなしをするScrum Unisonがトンガ国歌合唱動画を制作、公開

 今年1月に大規模な海底火山と津波に見舞われたトンガ王国。日本ラグビー界にはこれまで同国から多数の留学生や選手が加わり、2019年のW杯日本代表メンバーを見ても、中島イシレリ、ヴァルアサエリ愛、アマナキ・レレイ・マフィ、ヘル・ウヴェらトンガにルーツを持つ選手が桜のジャージで戦った。日本ラグビー界の成長をともに支えてくれたトンガは、言ってみれば“親友”のような存在だ。

 甚大な被害からの復興を目指すトンガと被災者の支援を目的としたチャリティーマッチ「エマージング・ブロッサムズvsトンガ・サムライフィフティーン」が11日、東京・秩父宮ラグビー場で開催される。エマージング・ブロッサムズには日本代表候補選手、トンガ・サムライフィフティーンズには日本でプレーするトンガ出身選手が参加。試合の収益金は、駐日トンガ王国大使館に寄付される。

 この試合で両国の国歌斉唱を担当するのが、2019年に元ラグビー日本代表主将の廣瀬俊朗さん、村田匠さん、田中美里さんが結成したScrum Unisonだ。W杯参加チームの国歌やラグビーアンセムを歌って、来日するチームやファンをおもてなししようと始まったプロジェクト。この試みはすぐにラグビーファンの間で広まり、毎試合スタジアムに国歌やラグビーアンセムを歌う声が響きわたったことは記憶に新しい。今回はW杯でトンガのホストタウンだった群馬県邑楽町の子ども合唱団も参加。トンガ出身のレジェンドたちと一緒に練習会を実施し、本番に向けて準備万端だ。

 Scrum Unisonでは同時に、選手とファンが一緒にトンガ国歌を歌う動画を制作。チャリティーマッチの開催が発表された直後に、SNSを通じてファンに動画の応募を呼びかけたところ、想像を超える反響があったという。また、日本ラグビー協会の賛同もあり、リーグワンに所属する全24チームにも動画制作の協力を呼びかけた。すると、九州電力キューデンヴォルテクスの主将・山田有樹と石松大空をはじめとする現役選手やチーム関係者、さらにはトンガに縁のあるクボタ・スピアーズ船橋・東京ベイのオトジョシュア輝恵らも参加。完成動画からは参加者それぞれがトンガへ寄せる熱い想い、そしてラグビーというスポーツが縁となった深い絆が感じられる。

 選手とファンが一緒にトンガ国歌を歌う動画は、Scrum UnisonのYouTubeチャンネルで公開中。「FRIENDS with Scrum Unison『みんなで歌おうトンガ国歌』special video」という動画タイトルの下には、カタカナ読みに直したトンガ国歌の歌詞が掲載され、チャリティーマッチの当日にスタジアムで生観戦する人も、中継でエールを送る人も、動画を見ながらトンガ国歌を練習し、国歌斉唱時に一緒に歌って応援の気持ちを届けられるようになっている。

 ラグビーで繋がるトンガと日本の絆。国歌斉唱で響く歌声が、チャリティーマッチに華を添えることになりそうだ。

○今回制作されたトンガ国歌の合唱動画はScrum UnisonのYouTubeチャンネルで公開中
https://www.youtube.com/watch?v=K37VvGxlllc

(THE ANSWER編集部)

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