桃田賢斗が全勝で銀メダル獲得に貢献 「日本のレベルがすごく上がっている」
主将の嘉村「若手の力が光った。ベテランの頑張りが日本のレベルアップに」
大会では、エースの責任を果たして全勝。銀メダル獲得に大きく貢献した。男子チームの主将を務めた嘉村健士(トナミ運輸)も大会前には「女子が優勝候補で注目されているけど、男子は見返したい気持ちを持っている」と話し、優勝を意識していることを明かしていた。
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アベック優勝はならなかったが、男子も強いという印象は、与えられたはずだ。嘉村が「若手の力が光った大会。自分たちベテラン組がもう一回頑張ることが日本のレベルアップにつながると思うので、自分たちも頑張りたい」と話した通り、若い世代の充実ぶりも目を引いた。
準決勝のデンマーク戦は2-2で第3シングルスまでもつれ込んだが、21歳の常山幹太(トナミ運輸)が完勝。中国との決勝では、遠藤大由(日本ユニシス)と組んでいたチーム最年少20歳の渡辺勇大(日本ユニシス)が、普段は嘉村と組んでいる園田啓悟(トナミ運輸)と組むサプライズ起用で出場し、世界ランク4位のペアを相手に一度はマッチポイントを握る健闘を見せた。中国と対等に戦えるほどに、日本は力をつけている。桃田は「日本のレベルがすごく上がっていると思った。世界で通用すると感じたので、これからもチームジャパンで切磋琢磨しながら頑張っていきたい」と大会を振り返った。
4年前に初優勝を飾り、着実に力をつけた日本は、準優勝では満足できないチームに成長した。持ち帰った銀メダルは、さらなる飛躍の糧となるはずだ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)