怒ったケンタッキーダービー馬 20番人気の優勝後に起こした騒動に英紙「衝撃的だ」
米競馬で7日(日本時間8日)にケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で行われたクラシック3冠初戦、第148回ケンタッキーダービー(ダート2000メートル)。現地では単勝最低20番人気だったリッチストライク(牡3)が優勝し、競馬界に衝撃を走らせた。その裏で、勝ち馬がゴール直後に取っていた行動が話題を呼んでいる。興奮状態だったのか、誘導馬とその騎手に噛みつき、決定的瞬間も撮影されている。
リッチストライクがゴール後、誘導馬&鞍上にガブリと噛みつくハプニング
米競馬で7日(日本時間8日)にケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で行われたクラシック3冠初戦、第148回ケンタッキーダービー(ダート2000メートル)。現地では単勝最低20番人気だったリッチストライク(牡3)が優勝し、競馬界に衝撃を走らせた。その裏で、勝ち馬がゴール直後に取っていた行動が話題を呼んでいる。興奮状態だったのか、誘導馬とその騎手に噛みつき、決定的瞬間も撮影されている。
「怒ったケンタッキーダービー勝ち馬リッチストライクがレース後の衝撃的な映像内で男性と馬を噛む」と報じたのは英紙「ザ・サン」。ゴール後、引き揚げてくる場面でリッチストライクはすぐ近くを歩いていた誘導馬に反応。首付近に噛みつこうとし、騎手も制御しきれず。これを誘導馬の鞍上が懸命に止めようと、リッチストライクの顔を手で再三押しのけようとした。しかし、リッチストライクは誘導馬の鞍上の右脚にガブリと噛みつくシーンもあった。
記事では「(誘導馬の騎乗者)グレッグ・ブラジの仕事はリッチストライクを落ち着かせ、優勝騎手のソニー・レオンがテレビでインタビューに応えられるようにすることだった」「しかし、彼は誘導馬を繰り返し噛もうとしてくるダービー勝利馬と激しい取っ組み合いに」と事の顛末を報じている。ネット上では、馬に対する強引な振る舞いに批判も一部で上がったが、リッチストライクを管理するエリック・リード調教師は事故による故障から救ったとして感謝したという。
「リッチは“キラーモード”だった。トラック上の全ての馬を追い越そうとしていた」と興奮状態だった愛馬について振り返り、「(先頭で)フィニッシュ後は1頭も見ていなかったから、彼は誘導馬を見たときに追い越さないと思ったんだ」「ブラジは仕事をした。馬をつかんで制止したが、それが馬を怒らせた。リッチは手助けされているとは分からず、追い越さなければと思った。それで男性の脚を酷く噛んだんだ」と説明したという。
その上で、リード調教師は「彼は私の馬を怪我から救った。空中に跳び上がって騎手を失っていたら、放馬するところだったからね」と感謝したという。また、米テキサス州地元ラジオ局「KTCK」のゴードン・キース氏は自身のツイッターに「リッチストライクが脚を噛む」と記し、リッチストライクが男性の右すね付近に噛みついた決定的瞬間の写真を紹介。現地の競馬ファンに驚きをもたらしていた。
なお、米メディアによると、リッチストライクはクラシック3冠の第2戦、21日のプリークネスステークス(ピムリコ競馬場、ダート1900メートル)を回避し、最終戦となる6月11日のベルモントステークス(ベルモントパーク、ダート2400メートル)に備える見込みだという。
(THE ANSWER編集部)