MLB審判、退場処分にした選手に異例の謝罪 波紋呼んだ執拗な検査に「全責任負います」
米大リーグで4日(日本時間5日)に行われたダイヤモンドバックス対マーリンズの一戦。粘着物質検査で審判のダン・ベリーノ氏から手を揉まれ、執拗な確認を受けたダイヤモンドバックスのマディソン・バムガーナー投手は暴言を吐いて退場処分となったが、ベリーノ氏は声明を発表し、この件について謝罪した。米メディアは「極めて稀なことだ」と報じている。
粘着物質検査で激高したバムガーナーに退場処分を下したベリーノ審判
米大リーグで4日(日本時間5日)に行われたダイヤモンドバックス対マーリンズの一戦。粘着物質検査で審判のダン・ベリーノ氏から手を揉まれ、執拗な確認を受けたダイヤモンドバックスのマディソン・バムガーナー投手は暴言を吐いて退場処分となったが、ベリーノ氏は声明を発表し、この件について謝罪した。米メディアは「極めて稀なことだ」と報じている。
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この日、初回の投球を終えた先発のバムガーナーは一塁塁審のベリーノ氏から粘着物質検査を受けた。通常は簡単な確認で終わるものの、手を必要以上に揉まれた。ベリーノ氏は手元を見る様子がなく、バムガーナーの反応を確かめるようにじろじろと顔を見た。これに不快感を覚えたバムガーナーは激高。暴言を吐いて退場処分となった。
この退場劇に対して、本人、監督はもちろんメジャー関係者から審判への批判の声も上がっていたが、当事者であるベリーノ氏は声明を発表し、謝罪したという。米スポーツ専門局「ESPN」は「バムガーナーを退場させた件で審判のダン・ベリーノが謝罪。その判断について『全責任を負う』」と見出しを打ち、ベリーノ氏のコメントを掲載した。
「15年前にMLBでの審判キャリアを始めました。その時にさまざまな助言を受けて、『自分の子供が最前列で観戦していると思って全試合をジャッジしなさい』と言われたこともありました。しかし、今週それを果たすことができなかった。起きてしまったことを変えることはできません。全責任を負います。この出来事から学び、心からの謝罪をしたい」
記事によると、現在ベリーノ氏は5日(同6日)から始まったアストロズ対タイガースのカードで審判を務めているが、一定の罰則を受けたという。また「ESPN」は「審判が公の場で謝罪するということは極めて稀である」と審判の謝罪を異例なこととして紹介した。
(THE ANSWER編集部)