「TVと球審のストライクゾーンは違う」 “誤審騒動”目立つMLB、米ESPNは球審を擁護
米大リーグ・フィリーズのカイル・シュワーバー外野手は、4月24日(日本時間25日)のブルワーズ戦で見逃し三振に倒れ、際どいストライク判定に怒りを露わにしていた。米ファンからは判定に賛否の声が上がっていたが、米スポーツ専門局「ESPN」は「判定は許容範囲のものだった」と球審エンジェル・ヘルナンデス氏を擁護。その理由も記事で伝えている。
球審の判定に怒り心頭の打者が話題になることも
米大リーグ・フィリーズのカイル・シュワーバー外野手は、4月24日(日本時間25日)のブルワーズ戦で見逃し三振に倒れ、際どいストライク判定に怒りを露わにしていた。米ファンからは判定に賛否の声が上がっていたが、米スポーツ専門局「ESPN」は「判定は許容範囲のものだった」と球審エンジェル・ヘルナンデス氏を擁護。その理由も記事で伝えている。
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話題となったのは、怒りを爆発させたシーンだった。ブルワーズ戦、1点を追う9回1死走者なし。フィリーズの左打者シュワーバーが、フルカウントから外角低めの投球を見送った。四球を確信し、一塁へ歩きかけるも、判定はストライク。シュワーバーの怒りは一気に沸点に達した。バットとヘルメットを地面に思い切り叩きつけてブチギレた。
球審は、微妙な判定が多いことで有名なエンジェル・ヘルナンデス氏。シュワーバーは猛抗議すると、すぐさま退場処分を言い渡された。米ペンシルベニア州フィラデルフィアの地元局「NBCスポーツ・フィラデルフィア」は、フィリーズの地元メディアらしく「審判のストライクゾーンは控えめに言っても不安定だった」などと擁護。ツイッター上の米ファンからは「この球に関しては酷い判定だとは言えない」「酷い判定だ」などと賛否の声が上がっていた。
この出来事について、「ESPN」は「MLB審判の評価の話とストライクボールの未来」との見出しで記事を掲載。この試合の翌日、ヘルナンデス氏が判定に関するレポートを受け取ったと紹介し「疑惑の1球について、ヘルナンデスの判定は許容範囲のものだった」とも伝えている。
記事では「あの映像を見た人にとっては驚きの結果かもしれない。ストライクゾーンを示す枠を外れた球だったのだから。どうしてヘルナンデスの目には正しく映ったのだろうか」「答えは簡単。TVに映るストライクゾーンと球審のストライクゾーンは違うからだ」と伝えた。
MLBの中継映像には、ストライクゾーンを表す四角い枠が表示されることが多い。ESPNによると、これは2001年に同局の中継で初登場したものだという。ただ、この枠と球審のストライクゾーンに違いがあってもおかしくはないと記事では言及している。
微妙な判定が取り上げられることが多くなったMLBだが、記事では「審判への批判は昔からあった」「現在は野球中継をアプリやネットでどこでも見られる。そしてSNSに投稿することで、ガソリンを投下されているのである」と、SNSの普及で“炎上”が頻繁に起きていることも注目している。
(THE ANSWER編集部)