規定違反カシメロ、防衛戦の中止決定 米報道「対戦相手は4位選手と暫定王座決定戦」
ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が、22日(日本時間23日)に英リバプールで予定していた5度目の防衛戦を行えないことが決まった。対戦予定だった同級1位ポール・バトラー(英国)は、同級4位ジョナス・スルタン(フィリピン)との暫定王座決定戦に臨む。19日(同20日)に米メディアが報じた。
防衛戦中止、カシメロ陣営は異議申し立て
ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が、22日(日本時間23日)に英リバプールで予定していた5度目の防衛戦を行えないことが決まった。対戦予定だった同級1位ポール・バトラー(英国)は、同級4位ジョナス・スルタン(フィリピン)との暫定王座決定戦に臨む。19日(同20日)に米メディアが報じた。
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カシメロがまた騒動を起こした。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「WBOがポール・バトラーとジョナス・スルタンの暫定王座決定戦を承認。カシメロのタイトルについては検討中」の見出しで記事を掲載。カシメロは試合できず、王座剥奪の危機にあると報じた。
カシメロはすでに英国入りしていたが、減量目的による試合直前のサウナ使用に関する英ボクシング管理委員会の医療ガイドラインの違反を犯した。記事によると、同委員会はタイトルマッチの出場拒否をカシメロ陣営に通達。数時間後に対戦相手の変更が確認された。しかし、陣営は異議を申し立てをしているという。記事ではこう説明した。
「カシメロが英ボクシング界で厳しく禁止されているサウナでの減量が判明し、この判断が下されていた。カシメロは最新の計量で119.8ポンド(54.34キロ)であり、先週の米国キャンプからの出発時とあまり変わっていないと主張している。しかし、英ボクシング管理委員会の持つ調査結果では114ポンド(約51.70キロ)となっていた。その大きな違いが問題となり、カシメロは窮地に立たされた」
バンタム級のリミットは53.5キロ以下のため、大きく下回っていることになる。
カシメロは昨年12月にバトラーとの防衛戦を予定していたが、胃腸炎を理由に前日計量をキャンセル。試合は中止になった末、今回の日程で再設定されていた。バンタム級ではWBAスーパー&IBF統一王者・井上尚弥(大橋)が、6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)と3団体統一戦を予定している。
(THE ANSWER編集部)