女子ゴルフ26歳権藤可恋が5位浮上 勝てば佐賀出身初のツアーVに「えっ、本当ですか?」
国内女子ゴルフツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープン第2日が9日、埼玉・石坂GCで行われた。38位から出た権藤可恋(ポートピアみやき)は、6バーディー、1ボギーの67で回って通算5アンダー。首位の鈴木愛(セールスフォース)に3打差の5位タイにつけた。主催者推薦選考会(マンデートーナメント)を1位通過し、今季ツアー初出場だが、オフの間に取り組んだスイング調整でショットをピンに絡めた。佐賀県出身でプロ8年目。これまで脚光を浴びることがなかった26歳が、佐賀県出身者として初めてのツアー優勝を目指す。
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン
国内女子ゴルフツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープン第2日が9日、埼玉・石坂GCで行われた。38位から出た権藤可恋(ポートピアみやき)は、6バーディー、1ボギーの67で回って通算5アンダー。首位の鈴木愛(セールスフォース)に3打差の5位タイにつけた。主催者推薦選考会(マンデートーナメント)を1位通過し、今季ツアー初出場だが、オフの間に取り組んだスイング調整でショットをピンに絡めた。佐賀県出身でプロ8年目。これまで脚光を浴びることがなかった26歳が、佐賀県出身者として初めてのツアー優勝を目指す。
会見に呼ばれた権藤は緊張していた。好調の要因を聞かれると、硬い表情のまま丁寧に答えた。
「ウェッジが寝た状態で当たることが多かったので、データを取ってロフト通りにフェイスに当てる練習をしてきました。今年は出場試合が限られる中、思ったより早く(ツアーの)試合に出られて、練習してきたことがどう生きるかと思っていましたが、今日取れたバーディーはショットのおかげ。それは良かったと思います」
2015年からツアーに出始め、18年に賞金ランキング39位で初めてのシード権を獲得した。だが、19年以降は試合で上位に入ることがなくなり、昨年のツアー予選会も1次で失敗。今季のツアー出場は主催者推薦に頼るしかなかったが、今月4日開催の同選考会を1位で突破した。その上でツアー初優勝のチャンスにつけて、「グリーンの状態が良くて、傾斜にメリハリがあります。ただ、チャンスは生かせるコース。冷静に状況に見極めようとして今の自分に向いているのかなと思います」と分析した。
質問に応じる中で、「優勝すれば佐賀県出身者としては初めてになりますが」と聞かされると、「えっ、本当ですか?」と目を丸くした。その後は表情が柔和になり、「地元で応援してくださる方も多いので、ジュニアの子たちのためにも頑張りたいです」と声を弾ませた。
<出身都道府県別のツアー優勝者>
前週までのツアー勝利数を出身都道府県別にすると、最多は熊本の145勝(12人)で、2位は埼玉(5人)と愛知(17人)が79勝で並んでいる。人数の最多は17人で愛知と東京(69勝)。宮里藍、諸見里しのぶらを輩出している沖縄は、7人で40勝を飾っている。
優勝者がいないのは、佐賀、宮城、長野、石川、三重、奈良、和歌山、島根、秋田、高知の計10県。
(THE ANSWER編集部)