ウクライナ戦禍で戦う現役ボクシング王者が悲壮な訴え「ロシアは皮肉な嘘をついている」
ロシアのウクライナ侵攻を受け、ボクシングの世界ヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシクが母国ウクライナ防衛のために領土防衛隊に参加したことは大きな話題となったが、新たにロシア軍に対し、「君たちが戦っているのは女性であり、子供であり、老人だ。病院や学校を破壊している」と悲壮な訴えを行った。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
ヘビー級世界王者ウシク「君たちが戦っているのは女性、子供であり老人だ」
ロシアのウクライナ侵攻を受け、ボクシングの世界ヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシクが母国ウクライナ防衛のために領土防衛隊に参加したことは大きな話題となったが、新たにロシア軍に対し、「君たちが戦っているのは女性であり、子供であり、老人だ。病院や学校を破壊している」と悲壮な訴えを行った。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
アンソニー・ジョシュア(英国)とのタイトルマッチ再戦交渉を延期してまで戦禍の母国に戻ったウシク。ワシル・ロマチェンコ、キエフ市長のビタリ、そして、ブラディミール・クレチコ兄弟というボクシング界のスーパースターとともに銃を取り、世界でも注目を集めた。
記事では「ウシクはソーシャルメディアの投稿で、この紛争下でのウクライナの同胞の感動的な勇敢さに感謝するとともに、プーチンの行動について絶対に忘れないと主張している」と紹介。3団体王者が自身のインスタグラムで語った悲壮なメッセージを紹介している。
「17日目の戦争で、ロシアは我々の都市を破壊している。ファシズムとの戦いという口実の下、破壊を続けている。君たちが戦っているのは我々の女性であり、子供であり、老人だ。病院や学校や街全体を壊している。同時に、君たちは皮肉な嘘をついている。特別演習という嘘をつき続けている」
ロシア軍を痛烈に批判しているウシクは、同時に同胞の無事や神の加護を求める悲壮なメッセージに。記事によると、ウクライナ情勢の影響で、ウシクと次戦で対戦予定だったジョシュアが他の相手と1試合挟む可能性も浮上しているという。
ベルトよりも母国のために戦うことを選んだ現役ヘビー級王者の発信に海外も注目している。
(THE ANSWER編集部)