内村航平引退イベント

　体操男子個人総合で五輪連覇した内村航平（ジョイカル）の引退イベント「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」が12日、東京体育館で行われる。11日、参加選手たちは公開練習を前に会見。内村とともに戦ったメンバーが想いを明かした。

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　リオ五輪、東京五輪に出場した選手たちが内村のために駆け付けた。この日はリオ五輪団体金メダルメンバーから会見。それぞれが想いを明かし、「航平さんのために」などと語った。

加藤凌平（コナミスポーツ）
「演出もまだ何も聞いていないどんなものになるのかというが一番。航平さんを送り出すために僕たちはどう演技して、どう送り出せるのかワクワクがあります。試合ほど演技を固めてきているわけではないけど、今できる精一杯の演技をしたい。

　床では動けるので着地まで狙って、良い演技でつないでみんなを鼓舞するような演技ができたらいいと思います。個人的にも体操界としても、航平さんがいたからレベルアップできた。団体で優勝できたけど個人で優勝を何回もしているところを尊敬している」

白井健三さん
「非常に緊張しています。まさか東京体育館にこうやって戻ってくるとは思わなかったし、コーチとして来月の全日本選手権で戻ると思っていました。こんな贅沢な形で携われて嬉しい。こんなに多くの人に自分の演技を見てもらえる機会がまだあるんだと思えて不思議で仕方ないです。

　僕は先月のナショナル合宿にコーチとして参加しましたが、航平さんのあのいつもの口調で『まだまだ動けるね！』と言われて自信になった。やめる身で出るのもどうかと思っていたけど、覚悟を決めてくれた。『名前がついてる技くらいはね！』と言われたけど、ピークを合わせる生活をしていない。難しい。学生を指導するという優先順位をずらしてはいけないという葛藤もあって、せわしない日々を過ごした。

　オファーをいただいて『まだまだ動けるね』とか現役選手より動けると周りに言われるのが自分の存在価値。一生懸命調整したつもりなので、そういった努力が伝われば航平さんも見ている方も嬉しいと思う。自身の話で申し訳ないけど、昨年6月に事前に引退を伝えて演技できなかったので、僕の引退する演技としても皆さんにお伝えしたい」