F1角田裕毅、参戦2年目へ“変化” 「今でも大嫌い」なトレーニングに打ち込めた背景
レギュレーションの変化「エキサイティングで見ごたえあるレースに」
まだ21歳だが、経験が自らを「現実的に」した。何も予想できず苦戦した昨年とは違う。「何をしたらパフォーマンスを上げられるか、何をすべきかがクリアになったし、チームとともに戦っている。そういう心境の変化はあります」。表彰台という目標はブレないが、自分1人で向かっているわけではないことをより理解できている。
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今季からマシンのレギュレーションが大きく変わる。オーバーテイクがしやすくなる設計について「エキサイティングで見ごたえあるレースになると思う。バルセロナテストで去年より前の車の後ろにつきやすいという感触を得た。今年は全チームが全く新しい車。シーズンが始まって、ここ(のチーム)が速いというのはあるかもしれないが、全体的に楽しくなるシーズンだと思う」と歓迎した。
タイヤも13インチから18インチに変わる。「特に高速コーナーとかは後ろが滑りだしたらコントロールは難しかった。18インチになってコントロールできやすくなったけれど、その分は重くなる。ピットストップなどでメカニックさんたちの影響が出るかなと。ブレーキのパフォーマンスだったり、いろんなものがネガティブとしてあるかもしれないですが、ブレーキングの感触は今までと変わらない」と感触を語った。
昨年の日本GPは、新型コロナウイルスの影響で中止になった。「今年こそやりたいし、行きたい思いは強い。日本のファンの皆さんの前で、F1の車で走るのは夢だった。誰もが経験できることではないので、、一周一周を噛みしめて鈴鹿を走りたい。日本GPの前に経験を積んで、自分の走りができるようにして臨みたい」。去年と違う自分を見せる。決意をにじませた角田は「日本でお会いしましょう」と締めくくった。
(THE ANSWER編集部)