一山麻緒、夫・鈴木健吾と涙のハグ マラソン夫婦ギネス超えにポツリ「嬉しかった」
東京マラソンは6日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、男子の鈴木健吾(富士通)が2時間5分28秒で4位、女子の一山麻緒(ワコール)が2時間21分2秒の6位に入った。夫婦そろって日本人トップの力走。2人合計タイムは4時間26分30秒とし、夫婦の同一大会最速のギネス記録(4時間27分5秒)を上回った。
東京マラソン
東京マラソンは6日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、男子の鈴木健吾(富士通)が2時間5分28秒で4位、女子の一山麻緒(ワコール)が2時間21分2秒の6位に入った。夫婦そろって日本人トップの力走。2人合計タイムは4時間26分30秒とし、夫婦の同一大会最速のギネス記録(4時間27分5秒)を上回った。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
スタート地点は快晴、気温7.8度、湿度22%の中で選手たちは一斉にスタートした。鈴木は世界記録保持者エリウド・キプチョゲ(ケニア)らの海外招待選手には離されたが、日本記録ペースを維持。自身の持つ日本記録(21年2月びわ湖毎日:2時間4分56秒)に次ぐ歴代2位の記録でフィニッシュした。
一山は新谷仁美(積水化学)と日本人トップの6位集団で快走。25キロまで日本新ペースの1時間22分24秒だった。徐々に日本新ペースからは離され、35キロ地点は1時間56分6秒。2人は終盤まで日本人トップ争いを繰り広げた。最後は一山が底力を発揮。05年野口みずきの日本記録2時間19分12秒には届かなかったが、日本人トップの6位で実力を示した。
昨年12月に結婚を発表した2人は、レース後に抱き合って涙。鈴木は「昨年日本記録を達成して1年間とても苦しかったけど、それを今日乗り越えられたと思います」と声を震わせた。「今回は状態もあまりよくなかった。キプチョゲ選手が出場していたので前でチャレンジしたかったけど、しっかり日本人トップで世界選手権の代表を獲るというのを一番に掲げて頑張りました。ここで世界選手権の代表内定をもらえれば、世界の強い選手たちにチャレンジしていきたい」と決意を込めた。
一山は「世界陸上の代表を獲りたいという想いが合ったので、それを思いながら走っていた」とコメント。レース後に涙で新谷とハグをしたことには「最後までずっと一緒にいたので、最後まで走れたこと、一緒に走れたことが心強かった。その気持ちもあって『一緒に走ってくれてありがとうございました』という想いを伝えました」と明かした。
夫婦で日本人トップになったことには「嬉しかったです」と言葉少なにポツリ。今大会は7月の世界選手権(米国)、24年パリ五輪選考会として23年秋に開催されるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の選考会を兼ねていた。「今日のレースでも前に走っている海外選手の姿すら見えなかった。もっと速いラップで押していく力をつけないといけない。後半に上げられる力が必要」と課題を口にした。
(THE ANSWER編集部)