世界的現役ボクサーのロマチェンコ、母国ウクライナの領土防衛隊に参加と海外報道
ボクシングの元世界3団体ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコが、ロシアの侵攻を受けている母国ウクライナで防衛隊に参加したと海外メディアに報じられている。
元ライト級3団体王者「自分達を守る為に団結しないと」
ボクシングの元世界3団体ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコが、ロシアの侵攻を受けている母国ウクライナで防衛隊に参加したと海外メディアに報じられている。
英紙「デイリースター」は「ロマチェンコがライフルを持った写真が撮影された。ボクシング界のスターがウクライナの戦いに参戦する」との見出しで記事を掲載。ロマチェンコが自身のフェイスブックで「ビルホロド・ドニストロフスキー領土防衛隊が結成され、武装している」と文面につづり、軍服に身を包んだ写真を公開したことを伝えている。
記事では、ロマチェンコが故郷の防衛隊に参加したとするウクライナメディアの報道を紹介。さらにロマチェンコのコメントも伝え「私たちはロシアの侵攻から自分達を守る為に団結しないといけない。ウクライナで、欧州で、世界でこのようなことが起きてはいけない。私達は強いんだ。ウクライナをサポートしてくれてありがとう」と公開された動画の中で語ったとされている。
“精密機械”の異名をとるロマチェンコは、2008年北京五輪ではフェザー級で、12年ロンドン五輪ではライト級で金メダルを獲得。アマチュア戦績は391勝1敗という驚異的な成績を誇り、13年のプロ転向後はWBOフェザー級、同スーパーフェザー級で王座を獲得。その後、ライト級でもチャンピオンとなり、プロ12戦目で世界最速タイの3階級制覇を達成した。
ライト級3団体王者だった2020年10月、テオフィモ・ロペスとの4団体王座統一戦に臨んだが、判定負けで王座陥落。昨年6月に行われた中谷正義との再起戦で9回TKO勝ちを収めた。同年12月のWBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定12回戦でもリチャード・コミーに判定勝ちしている。
(THE ANSWER編集部)