「粘りの錦織」復活― “175分の肉弾戦”にATPも賛辞「ケイが最上級の試合を披露」
苦しみながらも掴んだ手応え、錦織「毎試合、改善されていることを実感」
175分をかけて掴んだ1勝をATP公式サイトも高く評価している。「ケイが“最上級の試合”を披露、チリッチを撃破」と見出しを打って特集。「あのチリッチとの肉弾戦に勝利」と世界ランク3位の難敵を破ったことを紹介した上で、こうレポートしている。
「ニシコリは、激戦に対する能力に定評があり、第2セットでマッチポイントこそ台無しにしたが、次のセットではその批判されうる場面を黙らせる勝利を引き寄せた。あのチリッチを破って、準決勝の舞台に駒を進めた」
さらに、錦織は「毎試合、改善されていることを実感している。特に今日はタフな試合だった。彼は本当にうまくプレーする。決して簡単な試合ではなかった。第2セットはメンタル的にちょっとしんどかったですね。3度もマッチポイントを逃したので」と話したといい、苦しみながらも掴んだ勝利に手応えを掴んでいる様子だった。
右手首の故障から完全復活へ、激闘でアピールした。準決勝の相手は世界ランク4位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。尻上がりに調子を上げている今大会、粘りの錦織に期待したい。
(THE ANSWER編集部)