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「八代で出会い、八代で終わる」 第一線を退く園田・嘉村ペア、思い出の地で勇躍

東京五輪のバドミントン男子ダブルスでベスト8に入った園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)が、思い出の地に凱旋した。バドミントンの国内最高峰S/Jリーグは、6日に男女の2回戦を行い、男子で5連覇を狙うトナミ運輸は2-0でジェイテクトを破り、11日に東京で行われる準決勝に駒を進めた。

東京五輪代表の園田啓悟、嘉村健士組がS/Jリーグに登場した【写真:平野貴也】
東京五輪代表の園田啓悟、嘉村健士組がS/Jリーグに登場した【写真:平野貴也】

バドミントンのS/Jリーグに出場、東京五輪以来の公式戦で勝利

 東京五輪のバドミントン男子ダブルスでベスト8に入った園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)が、思い出の地に凱旋した。バドミントンの国内最高峰S/Jリーグは、6日に男女の2回戦を行い、男子で5連覇を狙うトナミ運輸は2-0でジェイテクトを破り、11日に東京で行われる準決勝に駒を進めた。

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 園田、嘉村組は、第1ダブルスに出場。2-0で勝利し、チームの勝利に貢献した。東京五輪を一区切りにしており、以前のような練習を行っているわけではなく、トップパフォーマンスとは言い難い状態ではあったが、スピード感あふれるラリーは健在で、見ているチームメートが盛り上がる場面は多かった。

 超高速ラリーの低空戦が持ち味で「ソノカム」の愛称でファンに親しまれた2人が、ペアとして勇躍する姿を見せるのは、この大会が最後となる。嘉村は今年度で退社。まだ退社後の具体的なビジョンは明らかになっていないが、競技者の環境改善につながる活動をしたいと言い、将来的には指導者を目指す意向だという。園田はチームに残るため、場合によっては試合に出場する可能性があるというが、嘉村と同様に競技者としては第一線を退くことを明言した。

 この日、2人が東京五輪以来となる公式戦に挑んだ会場は、八代トヨオカ地建アリーナ(八代総合体育館)。八代東高校出身の2人にとっては慣れ親しんだ会場で、思い出深い場所だ。八代市出身の園田は「小学生から高校生まで、この体育館で試合をしてきた。最後の大会をここでできて嬉しい。八代で出会って、八代で終わる、すごい巡り合わせだと思う。自分たちらしく最後までやり抜こうと試合に臨んだ」と感慨深げだった。

 嘉村も「熊本オープン(小・中学生バドミントン大会)という大会にシングルスで出た時に、園田と決勝戦を戦ったのが、この会場。それから高校に入ってダブルスを組むとは思っていなかった。こうして(2人でオリンピック出場選手になって)帰って来れて試合ができたことは、本当に幸せ」と一つのエピソードを交えて、会場への思いを語った。熊本から世界へ羽ばたいた2人の凱旋試合が、無観客開催のためにファンに直接見てもらうことができなかったのは残念だが、思い出の地でしっかりと勝利を挙げて、勇姿を見せた。

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