マスターズ開幕前の恒例イベント、ニクラス氏の前で達成「現実とは思えない」

　米男子ゴルフの4大メジャー初戦・マスターズで開幕前の恒例イベントのパー3コンテストが行われ、伝説のジャック・ニクラス氏（米国）のキャディーを務めた15歳の孫がホールインワンを達成。奇跡の瞬間を大会公式ツイッターが公開し、米ファンから「現実とは思えないシーン」「ありえない…こんな筋書き誰も書けないよ…」「今までマスターズを見てきた中で一番の瞬間」と感動を呼んでいる。

　開幕前の恒例イベントで奇跡が起きた。パー3コンテスト。ジャック・ニクラス氏のキャディーを務めた孫のゲイリー・ニクラスが白のつなぎ姿で放ったショット。慎重に振り抜かれたボールはピン右奥6～7メートルの位置に着弾したが、バックスピンがかかり、ピン方向へコロコロと転がり始めた。5メートル、3メートル……。どんどん近づいてもラインから外れない。

　まさか――。奇跡を予感したギャラリーが騒然とし始めた。そして、カップ縁まで転がり、止まりかけたボールは会場の熱気に押されるようにして消えた。一気に熱狂に沸く観客。ゲイリーは飛び上がって喜び、そして見守っていた祖父のニクラス氏と抱擁を交わした。「よくやった」と言わんばかりに強く肩を抱き寄せられ、伝説の名手から称えられていた。

　大会公式ツイッターは「ジャック・ニクラスの孫、ゲイリーによる2018年パー3コンテストの最終ホールでのエースを見よ」と題し、奇跡の瞬間を動画付きで紹介。すると、映像を観たファンから続々と歓喜と興奮の声が上がった。