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実は「加齢=体力低下」の科学的根拠なし なのに30~40代の大人が衰えを感じるワケ【THE ANSWER Best of 2021】

30、40代なら確実に自分のイメージに近い体を取り戻せる

 しかし、日常的な動きのレベルは、日々の行動を変えるだけでも、自分のイメージに近づけることはできます。


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 人は運動習慣があれば、20代よりも30代、40代のほうが、筋量も心肺機能も高くなります。その一例が、昨今のマラソンブームを生んだ、市民ランナーたちです。ランニングは学生時代にまったく走れなかったという人も、年齢を問わず、走れば走るほど、長い距離が走れるようになるスポーツ。ですから、40代、50代でフルマラソンデビューをされる方はたくさんいますし、20代、30代の若者たちを、涼しい顔でひょいひょい抜き去っていく光景もよくみられます。

 軽快な動作を取り戻す第一歩は、トレーニングの前に、普段の生活の活動量を上げることです。「トレーニングをしなくては」と、わざわざハードルを上げる必要はありません。買い物時にできるだけ車を使わない、エスカレーターやエレベーターを使わない、休日は家電に頼らず、家じゅうをピカピカに磨き上げるのもいい。無理のない範囲で、子どもとスポーツを楽しむことも大賛成。とにかく普段の活動量をしっかり上げて、体を使う癖をつける。筋力、柔軟性、持久力は自然とついてきます。

 体力は60代、70代でも向上します。外見を20代のまま保つのは難しくても、体の中身は日々の習慣次第で維持することは大いに可能。ましてや30代、40代でしたら、確実に自分のイメージに近い体を取り戻せます。「年だから」なんて諦めるのは、まだまだ早いですよ!

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)


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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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