日本人柔道家が快挙 朝比奈沙羅の“おんぶ”が国際連盟の「MOMENT OF THE YEAR」受賞
国際柔道連盟(IJF)は18日(日本時間19日)、シーズンに活躍した選手や指導者を表彰する「IJF JUDO AWARDS 2021」の各部門受賞者を発表した。日本の朝比奈沙羅が今年印象に残った場面に贈られる「MOMENT OF THE YEAR」を受賞。6月の世界選手権(ブダペスト)女子78キロ超級決勝で勝利した際、負傷で歩けない対戦相手をおんぶして畳をおりたシーンが選ばれた。朝比奈はインスタグラムを更新し、当時の画像とともに感謝をつづっている。
国際柔道連盟が「IJF JUDO AWARDS 2021」の各部門受賞者を発表
国際柔道連盟(IJF)は18日(日本時間19日)、シーズンに活躍した選手や指導者を表彰する「IJF JUDO AWARDS 2021」の各部門受賞者を発表した。日本の朝比奈沙羅が今年印象に残った場面に贈られる「MOMENT OF THE YEAR」を受賞。6月の世界選手権(ブダペスト)女子78キロ超級決勝で勝利した際、負傷で歩けない対戦相手をおんぶして畳をおりたシーンが選ばれた。朝比奈はインスタグラムを更新し、当時の画像とともに感謝をつづっている。
当時海外でも称賛を受けた場面が選ばれた。日本人対決となった決勝。勝敗が決した直後、勝った朝比奈はピョコピョコと小走りで対戦相手の冨田若春のもとへ。一歩も踏み出せない敗者。すると、朝比奈が声をかけておんぶした。会場からは拍手が降り注ぐ。畳をおりる前には振り返って2人で一礼。美しいシーンが広がった。
朝比奈は受賞の発表を受け、インスタグラムを更新。冨田を背負う画像とともに「IJF(国際柔道連盟)が選ぶ、MOMENT OF THE YEARに選出され、そしてアワードを獲得しました 投票してくださった皆さま、ありがとうございました」と感謝。「“素晴らしいことをした”とは思ってないけれど、それでも自分の行いで誰かの心に感動を届けられたなら幸いです」とつづっている。
当時はIJF公式ツイッターがスポーツマンシップ溢れるこのシーンの動画を公開。海外ファンから「彼女が最後にお辞儀をしたシーンが好きだ」「泣いてなんかいないさ」「一流の振舞い」と称賛の声が相次いでいた。
試合は膝の負傷を抱えた冨田に3つ目の指導が出され、朝比奈が2018年以来の優勝を果たした。昨春に独協医大医学部に入学し、医学生との二足の草鞋を履く25歳。東京五輪は出られなかったが、今回の投稿では「来年も柔道と勉強頑張っていきたいと思いますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします」と記した。
(THE ANSWER編集部)