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谷口将隆、悲願の世界王座奪取! 11回TKOで王者メンデス撃破、2年ぶり2度目の世界挑戦

ボクシングのWBO世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が14日、東京・両国国技館で行われ、指名挑戦者の同級1位・谷口将隆(ワタナベ)が王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に11回1分8秒でTKO勝ちした。2019年2月以来、2年10か月ぶり2度目の世界挑戦で悲願の王座奪取に成功。日本人の現役世界王者は8人目となった。メンデスは3度目の防衛に失敗した。戦績は27歳の谷口が15勝(10KO)3敗、25歳のメンデスが16勝(6KO)2敗。

2回にダウンを奪った谷口将隆【写真:荒川祐史】
2回にダウンを奪った谷口将隆【写真:荒川祐史】

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ

 ボクシングのWBO世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が14日、東京・両国国技館で行われ、指名挑戦者の同級1位・谷口将隆(ワタナベ)が王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に11回1分8秒でTKO勝ちした。2019年2月以来、2年10か月ぶり2度目の世界挑戦で悲願の王座奪取に成功。日本人の現役世界王者は8人目となった。メンデスは3度目の防衛に失敗した。戦績は27歳の谷口が15勝(10KO)3敗、25歳のメンデスが16勝(6KO)2敗。

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 前日の会見で「挑戦者らしく」と語った谷口。同門で同い年のWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人もセコンドから見つめる中、言葉通り序盤から前に出る。すると2回2分10秒頃に、谷口の左がメンデスの顔面に炸裂。ダウンを先取すると、会場からどよめきと拍手が起きた。ラウンド終了時には両腕を突き上げてガッツポーズを作った。

 6回にはメンデスがホールディングで減点されたが、8回終了間際には谷口がモロに右フックを被弾。連打を受けたところでゴングが鳴った。9回は一転、谷口が接近戦からボディーを攻め続け、ダメージを与えた。11回、谷口の左が再び炸裂。よろめいた相手に猛ラッシュを仕掛け、レフェリーストップで谷口の勝利となった。谷口はリング上で歓喜を爆発させた。

 1994年1月19日、神戸市生まれの27歳。小学生時代は野球少年だった。6年生で身長130センチ、体重25キロと小柄。両親も170センチに満たず、検査を受けると「160センチまで伸びたら奇跡」と医師に告げられるほどだった。ボクシングを始めたのは中学1年。体を動かすことに夢中になると、神戸第一高を経て進学した龍谷大では2度の国体準優勝、全日本選手権3位など活躍した。

 16年4月にプロデビューし、18年11月にタイでWBOアジアパシフィック同級王座獲得。19年2月、WBO世界同級王座に初挑戦したが、ビック・サルダール(フィリピン)に0-3の判定で完敗。「まだ世界に行く人間ではなかった。周りは完敗と言うと思うけど、男として完敗を認めるのはイヤ」。同年9月に再起すると、20年12月に日本ミニマム級王座を獲得。今年6月に初防衛成功後、同王座を返上し、2度目の世界戦に挑んだ。

 サルダールから王座を奪ったメンデスを倒し、身長162センチまで伸びた体で喜びを表現した新王者。メインイベントでは、WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が挑戦者のWBA10位&IBF5位アラン・ディパエン(タイ)と対戦する。

(THE ANSWER編集部)


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