第1セット0-6から逆転で8強へ ツォンガが錦織撃破の要因語る
男子テニスの世界ランキング4位・錦織圭(日清食品)は3日、マスターズ・パリ大会シングルス3回戦で同13位のジョー=ウィルフリード・ツォンガ(フランス)に6-0、3-6、6-7で逆転負けを喫した。
「反応も良くなったし、よりアグレッシブになれた」
男子テニスの世界ランキング4位・錦織圭(日清食品)は3日、マスターズ・パリ大会シングルス3回戦で同13位のジョー=ウィルフリード・ツォンガ(フランス)に6-0、3-6、6-7で逆転負けを喫した。この試合で第1セットをわずか22分で先取した錦織だったが、“ある出来事”が逆転負けの引き金となったという。ATPワールドツアーの公式サイトがレポートしている。
錦織は序盤で相手を圧倒。わずか22分間で第1セットを先取した。ツォンガが0-6でセットを失うのは昨年の上海マスターズ、ラファエル・ナダル(スペイン)戦以来の屈辱だったという。直後、地元選手のふがいない内容に大ブーイングが鳴り響いたが、これがツォンガの闘志に火をつけたという。
「僕のリアクションは、わかったよ、みんな僕に不満なんだろ、という感じだった。でも問題ない。自分の最高のテニスを続けるだけだった。ブーイングしてくれることは僕にとってもいいことだった。反応も良くなったし、よりアグレッシブになれたんだ」
記事の中でツォンガはそう語り、母国のファンからのブーイングでパフォーマンスが向上したことを告白したという。その後、31歳は錦織から2セットを連取し、準々決勝進出を決めた。ツォンガは昨年のナダル戦でも0-6で第1セットを奪われてから逆転している。母国のファンからの“叱咤激励”が勝利の要因となったようだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer