人気漫画が話題のカバディ 2年ぶり有観客、マイナー競技のリアルな迫力に会場興奮
女子優勝の「Akatsuki」、メンバーの大半は競技歴1年未満
女子の優勝は、早稲田大学の学生と有志で結成され前回準優勝した「Dynamite」のメンバーをベースに作り直された新チーム「Akatsuki」。しかし、メンバーの大半は、体験会に継続参加することで競技を始めて1年未満の選手たち。経験者が積極的にサポートしながらの戦いで、高橋は「途中、ヒヤヒヤしたけど、みんなを信じた。絶対に優勝したいと思っていたので、期待通りの結果が得られて良かったです」と新たな仲間と競技を楽しめた喜びを話した。
コロナ禍で試合がない時期は、練習意欲を保つのが大変だったという。それでも、競技活動に理解を示す家族や会社の仲間の応援に応えたい気持ちでやってきただけに、「良い報告ができる。明日、会社に行くのが楽しみです」と笑顔を見せた。
コロナ禍の影響で新たな選手を勧誘することができず、下川や澤津、高橋の母校で歴史ある大正大学カバディ部も昨年は新規加入部員ゼロのピンチを迎えた。大会がなく、競技を離れていく選手も出ているだけに、体験会や試合を増やして見てもらえる機会を増やすなど、今後はさらなる普及と盛り上げが必要だ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)