原は大王製紙エリエールレディスで1年ぶりの通算4勝目

　女子ゴルフの国内ツアー・大王製紙エリエールレディスは21日、愛媛・エリエールGC松山（6545ヤード、パー71）で最終ラウンド（R）が行われた。単独首位で出た原英莉花（日本通運）が1イーグル、2バーディー、1ボギーの68で回り、通算17アンダー。一時4人が首位に並ぶ大混戦を制し、約1年ぶりのツアー通算4勝目を挙げた。大会前には師匠の尾崎将司氏から「ダボ打ちすぎだろ！」と喝を入れられたが、今大会は4日間通じてダボはなし。ボギーもわずか4つで「一言でこうして流れを変えさせてもらえた」と感謝した。

　大会前、愛媛入りの飛行機の時間を変更してまで“ジャンボ”こと尾崎氏のもとを訪問。「ダボ打ちすぎだろ！」と喝を入れられた。迎えた今大会、初日は7バーディー、ボギーなしと絶好のスタートを切り、以降3日間でもボギーはあわせてわずかに4つ。ダブルボギーは1つもなかった。

　初日ホールアウト後に「お叱りを受けました」と笑顔でジャンボ氏とのやり取りを明かしていた原。優勝後の会見では「ホント的確ですよね。1試合に1回くらい、4パットをやったりしていた。どうしたらダボ打たないんだろうと考えて、コルダさんのパッティングに辿り着けた」と振り返った。

　今大会を迎えるにあたり、パッティングは世界ランク1位ネリー・コルダ（米国）の映像を参考にした。左足重心にすることで好感触を掴み、第3Rでは約18メートルのロングパットを決めてバーディー。この日勝負を決めた17番のイーグルも、約8メートルのラインを読み切って沈めた。

「（尾崎氏にもっと）早く来いよって言われますよね（笑）。自分で考えたかったんですけど、一言でこうして流れを変えさせてもらえて、優勝することができてうれしい。感謝です」と原。1年ぶりの優勝を掴み、今季残すは昨年優勝の国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップのみ。「ふがいないと思われていると思う。2連勝で報告できるといいなと思う」と師匠へ良い報告をすることを誓った。