イ・ボミがシード喪失 来季は推薦出場のみ、引退否定も「心が折れちゃう。つらい」
女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディスは14日、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で最終日が行われ、韓国のイ・ボミ(延田グループ)はバーディーなし、3ボギーの75で回り、通算3オーバー。今季最終戦は暫定28位でホールアウトした。来季シード権獲得が事実上消滅した2015、16年賞金女王の33歳は、30日から始まる最終予選会(QT)に出場しないことを明言。引退は否定し、来季は推薦出場のみになることを明かした。
国内ツアー・伊藤園レディス最終日
女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディスは14日、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で最終日が行われ、韓国のイ・ボミ(延田グループ)はバーディーなし、3ボギーの75で回り、通算3オーバー。今季最終戦は暫定28位でホールアウトした。来季シード権獲得が事実上消滅した2015、16年賞金女王の33歳は、30日から始まる最終予選会(QT)に出場しないことを明言。引退は否定し、来季は推薦出場のみになることを明かした。
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ボミはツアー優勝、もしくは賞金ランクかメルセデスランクで50位以内に入り、来季シード権を獲得する必要があった。しかし、今大会前までの同ランクは82位と85位。次週の大王製紙エリエールレディス(愛媛・エリエールGC松山)は欠場するため、今週が今季最終戦となり、シード権獲得の可能性が事実上消滅した。
ボミが来季の出場権を得るには、30日から始まる最終QT(静岡・葛城GC)で30~40位ほどには入らなければならない。しかし、この日のラウンド後の会見で「QTは行かないようにした。来週も出てほしいと言われたけど、自分自身は休みたいと思っていた。心が折れちゃうと思った。自分に時間をあげたかったので出ないようにしました」と休養に充てる方針を示し、心境を語った。
「今年で日本は10年目。毎年30試合以上出ていた。コロナで2年間、試合に集中するのが難しかった。頭がぐちゃぐちゃでQTには行かないようにしました。(韓国との往復時の)隔離の2週間は何もできなくてもったいない時間が多かった。体が痛くても、韓国の病院にすぐに行けない。リフレッシュが本当にできなかった。ゴルフの中身がよければそれも大丈夫になるけど、スイングも思ったようにいかない。全部がつらかった」
しかし、引退や日本ツアーからの撤退は否定し「来年はできれば推薦をもらえれば参加したい」と主催者から推薦を受けた試合に出場する見通し。上位に入れば、リランキング制度で再び多くの出場権を得られる可能性があり「それができれば、たくさんの試合に出たいと思います」と語った。
昨年はコロナ禍による渡航制限の影響もあり、出場できる試合数が減少。20-21年統合シーズンとなり、今週までの50試合のうち28試合の出場にとどまった。今年は春先に5戦連続予選落ちなど苦戦。昨年伊藤園レディスの3位が今季最高位で、優勝は17年8月から遠ざかっていた。
2012年に日本ツアーに本格参戦し、15年は年間7勝を挙げるなど2年連続賞金女王に。日本での生涯獲得賞金は、歴代10位の8億5885万1937円を誇る。ファンを大切にする姿でアイドル的な人気を集め、一時代を築いた。
会見では「まだシードを落とすことが信じられない。これから何をするか頭にないです。今までは嬉しく韓国に帰っていたけど、今回は嬉しい感じではない。つらい、しんどいといういろいろな気持ちです」と目に涙を浮かべたが、「来年ちょこちょこ出るのでまたよろしくお願いします!」と元気に語った。
(THE ANSWER編集部)