大谷翔平、米記者はMVPライバルにもはや同情「他の年なら」「辛いがそういう年だ」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、ア・リーグMVPの最終候補3人に名を連ねた。米メディアは、両リーグのMVPなどについて所属記者の座談会を実施。ア・リーグMVPについては「誰に彼以上の価値がある?」などと大谷をプッシュ。今季17勝を挙げた名投手と、レッドソックスのレギュラー遊撃手を引き合いに出しながら「アメージングで勝負強い。MVPだ」と指摘している。
ア・リーグMVP最終候補3人に残る
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、ア・リーグMVPの最終候補3人に名を連ねた。米メディアは、両リーグのMVPなどについて所属記者の座談会を実施。ア・リーグMVPについては「誰に彼以上の価値がある?」などと大谷をプッシュ。今季17勝を挙げた名投手と、レッドソックスのレギュラー遊撃手を引き合いに出しながら「アメージングで勝負強い。MVPだ」と指摘している。
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日米で今季話題となり続けた大谷。1年を通して二刀流を続け、打ってはメジャー3位の46本塁打、投げてもチーム最多の9勝を記録した。ブラディミール・ゲレーロJr.、マーカス・セミエン(ともにブルージェイズ)とア・リーグMVPの最終候補に残ったが、米スポーツメディア「ブリーチャー・リポート(BR)」は「BRの記者座談会が選ぶ21年のMVP、サイヤング賞、新人王」と題した記事を掲載。大谷らに注目している。
記事の座談会には、同メディアのMLB番ジョエル・ロイターとザカリー・ライマーの2人の記者が登場。ア・リーグMVPについて、ロイター記者は「私はゲレーロJr.が大好きだ。他の年なら彼がMVPを獲得していただろう」と打率.311、48本塁打、111打点を記録したゲレーロを称賛している。
しかし、ロイター記者は直後に「オオタニが2021年にやったことは誰も見たことがないんだ。チーム最高の打者であり、最高の投手。誰に彼以上の価値があるというんだ?」と語っている。結局、MVPに相応しいのは大谷だと感じているようだ。
一方、ライマー記者は「出塁率、長打率、得点、本塁打でリーグトップの数字を出しながらMVPになれないのは辛いことだが、今年はそういう年だった」とゲレーロに同情。その上で「オオタニは投手としてアダム・ウェインライト以上のWARを稼ぎ、打者としてザンダー・ボガーツ以上のWARを稼いだ。1人の選手でこれはおかしなことだ。そしてもう1つ。ハイ・レバレッジ(勝敗に重要な影響を与える局面)でのOPSは1.276なんだ。アメージングで勝負強い。MVPだ」と結論付けていた。
40歳のウェインライト(カージナルス)は、年間20勝を2度、2ケタ勝利を11度記録している名投手。今季も防御率3.05で174奪三振、17勝7敗と好成績を残した。一方のボガーツ(レッドソックス)は正遊撃手として144試合に出場。打率.295、23本、79点と打撃でも貢献した。大谷はWARではこの2人を凌ぐほどだったとライマー記者は指摘。いかに歴史的なシーズンであったかを伝えていた。
(THE ANSWER編集部)