「ここぞの場面で活躍できる能力」を数字で証明

　記事内では勝負強さも数値で示された。得点圏での出塁率と長打率を加えたOPSを指摘。「MVP級の打者である物差しの一つに、試合を左右するここぞの場面で活躍できる能力がある。2021年、オオタニは得点圏に走者を置いた際に1.555のOPSを生み出している。これはア・リーグの打者でトップだ。試合で最も重要な瞬間における打者オオタニのインパクトを示している」と評価している。

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　大谷の伝家の宝刀、スプリットの被打率.087もメジャートップの球種と紹介。「オオタニは完璧な投手だ。彼の武器である5つの球種からも証明されている。スプリッターは打者にとって最も偉大な挑戦を突きつけるものだ」。スプリットに対する出塁率は0.113、空振率は48.5％という。

　その上で、地元の英雄ゲレーロと比較している。

「オオタニとゲレーロJr.は本塁打王争いで一進一退だった。ブルージェイズの一塁手は48本塁打でオオタニを凌いだが、エンゼルスの二刀流は先発のマウンドに立ちながらも、しばし（本塁打王争いの）リードを守り続けた。本塁打数でリードする間、14試合先発登板を果たした。本塁打トップの間に複数先発登板したのは1919年のベーブ・ルース以来、わずか2人目の選手となった」

　MVP候補のライバルの地元メディアも様々なデータで二刀流の歴史的偉業を検証している。