MVPへ大谷翔平の「凄さ」を回顧、髪をなびかせて走ったシーンとは

　米大リーグのエンゼルス・大谷翔平は投手として9勝、打者として46本塁打、走っては26盗塁と歴史的シーズンを送った。MVPの発表に向け、二刀流の「凄さ」を月ごとに振り返る。今回は3月。オープン戦から爆発の兆しを見せていた大谷は、同21日（日本時間22日）のパドレスとのオープン戦で中前打を放ち、ヘルメットを飛ばしながら走った。球団公式SNSが動画を公開すると、米ファンから「これはシャンプーのCMだ」などと反響を呼んでいた。

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　どこまでも絵になる男だ。「1番・投手」で先発した初回の打席。大谷はサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネルの高め直球を中前に弾き返した。しっかり重心を後ろに残した見事なバッティングだったが、スイングと同時にヘルメットが脱げてしまった。一塁へ向かって髪をなびかせながら走り出す。“ノーヘル”で笑みを浮かべる姿は爽やかだった。

　動画を公開した球団公式インスタグラムは、文面に「これが“ショービズ”さ」とつづって公開。大谷のなびく髪に対し、米ファンは「最高の髪の毛」「これはシャンプーのCMだ」「髪の毛のなびき方よ」「彼のこのなびく髪の毛見て」「彼はとてつもない」「ただただ驚愕」と歓喜の声を寄せていた。

　打席ではマルチ安打を記録し、投げては渡米後最速の101.9マイル（約164キロ）を計測するなど4回2安打1失点5奪三振。オープン戦からファンの心を奪うと、シーズン開幕後は投手で130回1/3、156奪三振、野手で100打点、138安打、103得点とし、メジャー史上初の投打5部門で「100」に到達した。MVP大本命として見られている。