トルソワの4回転5本にロシアコーチ「コメントしようがないほど素晴らしい」

　12日に行われたフィギュアスケートのロシア・テストスケート女子フリーで、17歳のアレクサンドラ・トルソワが4回転ジャンプを4種類、計5本を跳んで話題を呼んだ。母国の有名コーチは「ネイサン・チェンと競うことができる」と絶賛。ロシアメディア「sports.ru」が報じている。

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　4回転ジャンパーが衝撃を与えた。トルソワは冒頭の4回転フリップを、両手を上げたタノジャンプで見事に着氷すると、その後もサルコー、トウループ、ルッツと4種類の4回転に5度挑戦。少しバランスを崩す場面もあったが、いずれも着氷してみせた。

　17歳の演技に注目したのは、15年世界選手権銅メダリストのエレーナ・ラジオノワさんを育てるなど、母国で有名なインナ・ゴンチャレンコ氏だった。ロシアメディア「sports.ru」は同国の放送局「マッチTV」から引用する形で記事を掲載。こう語っているという。

「もちろん、彼女は今の時点で凄いスケーターです。私は、彼女がネイサン・チェンと競うことができると思います。サーシャの性格を考えると、どちらが勝つか分かりませんよね」「ジャンプに関しては、コメントしようがないほど素晴らしいです。彼女がこれ（4回転5本）を全て跳ぶのを願いたいです。これ以上は必要ありません、これで十分です」

　有名コーチの同氏は、男子の世界選手権3連覇王者・チェン（米国）と競えると表現。さらに「フリーはとてもよかったです。あれは女性スケーターにとって演じるのは全く簡単ではありません。しかし、彼女に合っている。私は全てにいい印象を持ちました、コスチュームや演出も」と賛辞の言葉を並べている。

　来年は北京五輪シーズン。激戦が予想されるだけに「サーシャの幸運を祈りたいです」とエールを送っている。