上野由岐子「球場に足を運んでもらえるように」 五輪から40日、2回0封に納得顔
日本女子ソフトボールリーグ1部の後半開幕節が5日、神奈川・大和スタジアムで行われ、首位・ビックカメラ高崎が7位・ホンダを5-2で下した。日本代表エースとして東京五輪金メダルに導いた39歳・上野由岐子は、3番手で2回1安打無失点。リーグ3連覇に向け、五輪後初戦を終えた。
日本女子ソフトボールリーグ1部後半開幕節、東京五輪後初戦
日本女子ソフトボールリーグ1部の後半開幕節が5日、神奈川・大和スタジアムで行われ、首位・ビックカメラ高崎が7位・ホンダを5-2で下した。日本代表エースとして東京五輪金メダルに導いた39歳・上野由岐子は、3番手で2回1安打無失点。リーグ3連覇に向け、五輪後初戦を終えた。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
2連覇中のビックカメラ高崎の日本代表は、上野、藤田倭、我妻悠香、内藤実穂、市口侑果、山本優、森さやかの7人。7月27日の東京五輪決勝以来40日ぶりの試合で先発した藤田は、先頭打者に初球を本塁打にされて先制点を献上するなど2回2失点。それでも、1-2の5回に打線が3点を奪って逆転し、4-2の6回から上野が3番手で登板した。
上野は先頭打者を三ゴロに打ち取ったが、2人目は右翼線へ大きな飛球を許し、打球を見送ることなく首をひねった。しかし、右翼手・藤本麗のファインプレーで2アウト。直後に中前打を許したが、110キロを超える速球を軸に続く打者を左邪飛に抑えた。7回は三振、三ゴロ、遊ゴロ。好リリーフで試合を締めた。
五輪後初戦を終え、試合後の会見ではこう振り返った。
「やっぱり自分がマウンドに上がれば、自分のやるべき仕事やる。もちろんみんなが期待している以上に自分もパフォーマンスを見せることを全うしたいと思う。(無観客で)声援がない分、セットポジションの時のシーンとした感じが今までにない雰囲気を感じる。寂しさもあるけど、またみんなに球場に足を運んでもらえるように映像を通して楽しさを伝えていければ。もっともっとインターネットを通して、たくさん応援してくださる方の声を聞けたらいいと思います」
12チームによるリーグ1部は、前半を終えてビックカメラ高崎が8勝3敗で首位。トヨタ自動車など5チームが7勝4敗で続く混戦で今節を迎えた。後半は10月まで行われ、上位5チームが11月6、7日の決勝トーナメントを戦う。来年春には新リーグ「JDリーグ」が発足予定。現行リーグ1部12チームと、2部4チームの計16チームが東西2地区に分かれ、リーグ戦を行う。
この日の内容については納得している様子だった。
「個人的な内容は上手く投げられたかなと。力みもなく、五輪のイメージが意外と残っていたかなと思いました。試合では倭(藤田)が立ち上がり苦しかったですけど、みんなで助け合ってチーム力を感じた試合だった。チームとして白星で終われたのは来週に繋がる。混戦しているので1敗が命取りになる。(他のチームも)侮れないので気持ちを引き締めてやっていきたい」
五輪のソフトボールは12年ロンドン、16年リオで実施されず。東京大会では、上野がエースとして08年北京に続く実施2大会連続金メダルに導いた。24年パリでは正式種目から除外されることが決まっており、28年ロサンゼルスでの復帰が目標。新型コロナウイルスの影響で後半開幕節は無観客開催となったが、テレビやインターネットの中継を通して競技の“熱”を継続させていく。
(THE ANSWER編集部)