「悔しさを経験してほしい」 野村忠宏さんが高校生に贈った言葉の真意とは
「可能性は無限だけれども、時間というのは無限じゃない」
特別レッスンを終えた野村さんは、最後に柔道部員たちにこのように話した。
「今の時代、夢や目標を持てない人、やりたいことが見えていない人がたくさんいる。でも、それを持つことがものすごく難しいことも知っている。私は柔道と出会って、その中で素晴らしい夢を持てた。それはラッキーだったと思っている。
可能性は無限に秘めている。ただ可能性は無限だけれども、時間というのは無限じゃない。無限の可能性をもっと広げるために、そして将来につなげるために、今この高校生活という限られた時間の中で精いっぱい楽しんでほしい。
今日の指導を参考にして、意識を変えて練習に取り組むことで、今後、自分伸びたな、強くなったなと感じられることがあると思う。それを結果として判断できるのが試合。まず身近な目標である11月の大会に向けて、今日から明日から意識を今以上に高く持って、チャレンジしてほしい。その結果を求めて一生懸命、頑張って下さい。これからみんなの活躍を耳にする機会が増えることを楽しみにしています」
野村さんの熱い思いを受けた生徒たちにとっては、かけがえのない大切な時間となったに違いない。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer