ケンブリッジに続いて山縣も準決勝前に棄権 岩手国体陸上男子100メートル
8日、岩手で行われている「2016希望郷いわて国体」の陸上成年男子100メートルでケンブリッジ飛鳥(ドーム)に続き、山縣亮太(セイコー)もレースを棄権した。
五輪リレー銀メダリスト対決実現せず、山縣は「太腿に張り」
8日、岩手で行われている「2016希望郷いわて国体」の陸上成年男子100メートルでケンブリッジ飛鳥(ドーム)に続き、山縣亮太(セイコー)もレースを棄権した。リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレーの銀メダリスト対決が注目されたこの日は悪天候に見舞われ、予選を前にケンブリッジが棄権。山縣も予選を10秒48で通過したものの、準決勝を棄権した。
会場となった北上総合運動公園・北上陸上競技場は雨が強く降りしきり、気温は13度と非常に厳しいコンディションとなった。その条件下で予選を前にケンブリッジの棄権が伝えられると、会場には落胆の声が広がった。一方の山縣は出場を決断し、予選6組で10秒48と貫禄の走りで首位通過。しかし午後になっても天候は変わらず、悪条件が体調不良を引き起こしたのか、ケンブリッジに続いて棄権が発表された。
山縣は自身のツイッターでも棄権を報告。「国体準決勝を棄権しました。雨の中、レースを楽しみに来てくださった皆様、本当にありがとうございます。雨でも寒くても記録を出せるように準備をしてきましたが予選後、太腿に張りが出てしまったので今回は大事を取らせて頂きました。大変残念です」と綴っている。
この日はリオ五輪でともにリレー銀メダルをつかんだ飯塚翔太(ミズノ)、桐生祥秀(東洋大)も会場入り。レースにはエントリーしていなかったが、リオ五輪の表彰イベントで競技場全体から喝さいを受けた。
山縣は広島代表として9日から始まる成年・少年男子共通の400メートルリレーに出場予定。このレースには飯塚も静岡代表でエントリーしており、対決の可能性も残されている。表彰後、記者団の質問に答えた飯塚は「岩手の皆さんが盛り上がるようなレースをしたい」と話し、モチベーションを高めている様子。それだけに9日以降の天候、そして山縣の体調の回復が待たれる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer