「世界ランク4位の流儀」を取り戻せ― 錦織、コーチが語った完全復活の道しるべ
完全復活に重要なことは…「世界ランク4位にまで押し上げた流儀を見せること」
ベルギー、マイアミでリハビリを進めたが、当初参戦を発表していた全豪オープンなどを回避し、下部ツアーで調整を進めることになった。記事によると、チャンコーチは復活までの青写真をこう明かしている。
「(メインゴールは)試合に出て、自分の思い描いたプレー、そして、世界最高の選手を打ち破るためのプレーができるようになること、世界ランク4位にまで押し上げた流儀を見せること。それが、重要だ。現時点で勝敗については心配していない。私のゴールは毎日100%の努力を彼に注ぐこと。そこから始めるしかない」
一方、チャン氏とともに指導するダンテ・ボッティーニ氏は、錦織について「健康でいること。そして、できるだけの試合をこなすことだ。ここ数年間の彼がいたレベルに到達する手伝いをしたい。ランキングやゴールを決めることに関しては心配していない。1試合1試合、日々取り組む。健康を維持すれば、結果はついてくる」と語ったという。
錦織は12日開幕のニューヨーク・オープンでATPツアーに満を持して今季初参戦となる見込みだ。チャン氏は「ニューヨークに着くことには彼が精神面で完璧な状態になっていることを望む。タフに戦い、準備万端であること。彼のATPワールドツアーが開幕するんだよ」とも語ったという。
厳しくも温かい視線を送る2人のコーチの下、かつて世界ランク4位にまで上り詰めたプライドを胸に、錦織が高みを再び、目指している。
(THE ANSWER編集部)