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福島千里、五輪へ「首の皮一枚繋がった」 崖っぷちから日本選手権へ「まだまだやれる」

陸上の布勢スプリントが6日、鳥取・ヤマタスポーツパーク陸上競技場で行われ、女子100メートルでは32歳の福島千里(セイコー)が予選11秒82(追い風2.0メートル)、2本目の決勝Bでは11秒78(追い風1.6メートル)だった。東京五輪選考会を兼ねた24日開幕の日本選手権(大阪)に出場できなければ、個人種目での五輪4大会連続出場の可能性が絶望的となる状況だったが、望みを繋いだ。

2本目の決勝Bでは11秒78を記録した福島千里【写真:奥井隆史】
2本目の決勝Bでは11秒78を記録した福島千里【写真:奥井隆史】

陸上・布勢スプリント

 陸上の布勢スプリントが6日、鳥取・ヤマタスポーツパーク陸上競技場で行われ、女子100メートルでは32歳の福島千里(セイコー)が予選11秒82(追い風2.0メートル)、2本目の決勝Bでは11秒78(追い風1.6メートル)だった。東京五輪選考会を兼ねた24日開幕の日本選手権(大阪)に出場できなければ、個人種目での五輪4大会連続出場の可能性が絶望的となる状況だったが、望みを繋いだ。

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 今大会は日本選手権出場へのラストチャンス。最低ラインとなる同大会の申込資格記録は11秒84(参加標準記録は11秒62)だが、福島は予選11秒82で日本選手権出場の可能性を残した。他の選手のタイムと兼ね合いとなるが、日本選手権に出られなければ五輪出場の可能性が限りなくゼロに近い状況となる崖っぷち。予選でフィニッシュ後にタイムを見た時は、ガッツポーズで笑みを浮かべていた。

 決勝は中盤で先頭に出たが、終盤に失速。それでも予選のタイムを上回った。2本を走り終え「(五輪へ)首の皮一枚繋がった」と安堵の表情を浮かべ「最善を尽くしてここまで来た。日本選手権に繋がる走り。まずは土俵に上がることが大事だった」と振り返った。

 3月に11秒86(追い風1.2メートル)、4月に11秒97(追い風1.4メートル)をマークしたが、4月末の織田記念国際は左大腿筋の肉離れで欠場。復帰した5月15日の東日本実業団選手権は12秒33(向かい風1.8メートル)で日本選手権の出場権を持っていなかった。

「言っても前半が遅いので(改善すれば)まだまだやれると思う。(脚の)痛みはピークを過ぎているので、そこにいかないようにするのが大事。日本選手権と言わず、もっと上を目指したい。その土俵に上がるのは最低限。日本選手権というものは最終選考会ということを忘れてはいけない。苦しい状況なので、参加標準記録を突破しないことには何も見えてこない。もう、必死で頑張ります」

 27日で33歳となるスプリンターは諦めていない。

(THE ANSWER編集部)


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